Last Winter (ページ2)

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２. ページ2

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「俺と、付き合ってください。」

『はい。よろしくお願いします。』

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高２の冬、ずっと好きだったAに告白した。

この日は2月20日。Aの誕生日だ。

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「湧、俺ら付き合うことになった。」

湧「…そっか…おめでとうだな！！！

あ、おめでとう会みたいなの開くか！？」

「はは、いいよいいよ。ありがとな、湧。」

湧「やめろよ、そんな。

なんだよ、失恋した俺を慰めてくれんのか？」

湧もAのことが好きだったから、正直胸が痛い。

でも、湧の性格だから悲しむとかそういう顔を
人には見せないんだ。

湧は強い。俺なんかよりずっと。

湧「Aを譲る代わり、これだけはちゃんと守れよ？」

「なに？」

湧「Aを悲しい思いにさせないこと！

これ守んないでAのこと悲しませたら、

俺奪いに行っちゃうからね？」

「は！？絶対渡さないから！！

Aは俺が守る。心も、

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身体も。」

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そう。Aは生まれつき、体が弱いんだ。