∽007∽ 団長"及川徹" ページ9
夢主side
武田先生からの説明が終わり、
魔法団の集合場所へ行くことになった。
私達3人は集合場所へと向かった。
そこには大きなビジネスビルのような建物が。
目の前にはガラスのドアがあり、
中が見えるが、そのドアは開かない。
私と翔陽は入れる場所を探すため、
そのビルをよじ登ろうとする。
国見の呆れた声が聞こえるが、
気にしない、気にしない。
ビルによじ登りかけたその時だった。
.
.
「水属性魔法"
後ろから魔法を唱える声が聞こえた瞬間、
私は水で作られたボールのようなものに
閉じ込められた。
中から外が見えるようになっている。
私は地面から数十メートル離れた場所に
浮いていることが分かった。
ふと横を見ると翔陽も同じようになっている。
体が重くて上手く動かない。
息をするのも苦しい。
というか、出来ない。
目を開けるのもいっぱいいっぱいだ。
『助けて、国見…！！』
国見「…ｯ」
私は下にいる国見に助けを求める。
目を見開き苦しそうにこちらを見ている。
「まぁまぁ、そんな気を張らないでよ〜？」
不意にそんな呑気な声が聞こえてきた。
＿＿＿＿国見の後ろに誰か立っている。
長身で茶髪、
鰹節のような髪型をしている男子がいた。
「あ、もしかして！
俺達の団に入団する一年生かなぁ？」
国見「…そうですけど。」
国見は後ろを向き、
その男子に疑いの目を向けた。
「俺は及川徹！
鰹節…
その男子はてへっと笑ってぺろっと舌を出し、
国見に向かってウィンクをしている。
国見は今、どんな気持ちなのだろうか。
いや、そんなの事はどうでもいい！
今あの人…
あの人が、私達の団長…！？
.
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作成日時：2016年12月1日 18時
