∽179∽ 対立 ページ33
二口side
及川「この団は、
過去に何人か人をころしてる。
いや、…違うな。
"俺ら"がころした。」
二、白、福「「「…へ?」」」
…あ、やべ
腑抜けた声が出た。
日向「…え?…あ、あの…あ…え…?(オロオロ」
白布「…ころした…?人を…」
及川「…そう、だから、黒星。
…しかも一回や二回じゃない。」
花巻「…」
黒尾「…まぁ、全部。
お前ら、一、二年が入る前だけどな。」
二口「………
何で黙ってたんすか?」
雀田「そんなの簡単に言えるわけないでしょ。」
白布「……
で、それを今言って何になるんですか。
…Aに何か関係あるんですか。」
及川「…うん。
…さっき俺は
"ころした。"と言ったけど、
別に殺意があったわけじゃない。
でも、亡くなった事は事実。
その亡くなった人のほとんどは、
A達と同じように、
魔力を使い果たした。
そして亡くなった。」
…
…
…
日向「…え。」
福永「…」
花巻「…まぁ、その…なんだ。
"ころした"というか…なんというか…」
二口「…
だから…」
二口「だから…
だから何なんだよ…ッッ!!!」
ガッッッ…
と及川さんの胸ぐらを俺はつかんだ。
及川「…」
及川さんは下を向いて黙っている。
福永「…」
"二口、ダメだよそれは"
二口「…うるせぇ。
…だから、なんだ。
A達も同じように死ぬっ…てか?
助からないって
何最初っから決めつけてんだよ!!
福永「…」
あんたたち、それでも3年かよ…。
そもそもAがこんなになったのは、
国見を助けられなかった…
及k( ( パシンッッッ!!
…………え?」
雀田「…」
正直、俺は状況が把握できなかった。
…いや、把握できないほど、
自分を見失っていた。
…かおりさんが俺の頬を叩いた。
雀田「…別に諦めているわけじゃない。
…
…及川だって後悔してる。
…
…
…皆…皆…分かってるのッッ!!」
涙を流してかおりさんは
言葉を吐き出すように言った。
タタタッ…
黒尾「…あ、おい。かおり!!!」
そして、かおりさんはどこかへ行ってしまった。
「俺、ちょっと追いかけてくるわ」
と黒尾さんもどこかへ行ってしまった。
及川「…」
花巻「…」
白布「…」
福永「…」
日向「…」
沈黙が流れる。
……気まずい。
二口「…すんません。ちょっと外の空気吸ってきますね。」
そう言って、俺は病院の外に出ていった。
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作成日時:2017年5月2日 20時