迷子になりました【中原中也】 (ページ4)

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#理由ページ4

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私の名前は西宮A。横浜高等学校に通う高校３年生。

待ちに待ったテスト明けの土日。仕事もおやすみなので今日は久しぶりにゆっくりお風呂に浸かれる、と喜んでいたのは数10分前迄の話。

現在の私はと云うと、ブカブカのパーカーを着て下着は着けず、容姿の整った男性の正面にテーブルを挟んで座っています。

え？何で下着着けないの？そう思ったそこの貴女は突っ込まずにお口チャックでお願いします。

私だって着けたい。今にも泣き出しそうな気持ちを堪えて我慢してるんです。

｢あーー…、取り敢えず何であんたは家に居たのか聞きてぇんだが｣

気まずそうに口を開いた男性が目を逸らし乍云った。確かに男性側からしたら、突然家に知らない女(しかも素っ裸)が居たら戸惑いも驚きもあるだろう。

だが、しかし、その理由が判るなら私を下着を着けずに我慢する理由だって何処にもない。

つまりーーーーーー判りません、と答えた。

お風呂から上がろうと扉を開けたら何故か自分の家じゃなくて。真っ直ぐ目の前を見ればそこには貴方がいて。

少しずつ、頭をフルに回転させて話をする。

確かに自分の家のお風呂に入っていた事。自分の髪から香るシャンプーの香りが其れを証明するものだということ。

ポツリポツリと、羞恥心に堪えながら必死に言葉を紡いだ。

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【#理由】

「(少なくとも刺客とかじゃねぇな…)｣
｢(これ私、不法侵入？で捕まるんじゃ…)｣