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#出会い ページ3




ある日突然、何の突拍子もなく私はこの世界にやって来た。


本当に。
お風呂を出て脱衣場への扉を開けたら、もうそこは自分の家ではなかった。


そして、こればかりはタイミングが悪かったと言わざるを得ない状況に置かれ、沸き起こる羞恥心から不可抗力で私は咄嗟に悲鳴を上げた。



「…っ、落ち着け!」



目を固く閉じ叫び声を上げる私の口を塞いだのは、自分よりも大きくてごつい掌。

其れに反応してゆっくり目を開けば、そこには容姿の整った…、イケメンの…、男性…っ!


夢じゃない、私の口を抑えるこの手は本物だ。

程よくついた身体の筋肉も、目を見張る容姿も、全て現実で、全部今私の目の前で起こっている事実。



「…ん、んぅ〜〜」



先程まで焦って頬を少し赤らめていた男性が、私と目を合わせるなりギョッとした顔に表情が一転。

取り敢えず落ち着いてくれ、俺も落ち着くから!と精一杯私を慰めようとする行動から、悪い人ではないと判り安堵して、また涙が溢れる。



誰がこんな出会いを予想出来ただろう。

初対面であるにも関わらず、真っ裸の男は女の頭を撫で続け、女は溢れる涙と鳴因を零し続けた。



初めましてこんにちは、

取り敢えず服を着ましょうか。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

【#出会い】


「悪ぃが、兎に角服着てくれるか…」
「ひっく、ぐす、…はいい、」

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作者名: | 作成日時:2020年4月5日 2時

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