#勧誘 ページ12
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「君は面白いね、そして凄く興味深いお嬢さんだ。あ、Aって呼んでもいいかい?」
私とは裏腹に愉しそうに光るオーラを放ち乍笑うこの人は結局何がしたいのだろうか。
下手な事云うと面倒くさそうなので、先程から「そうですね」「そうなんですか」と棒読みで返事を返してはいるが、
そろそろこの手も限界だろう。
何故なら、この探偵さんが愉しそうな笑いから怪しい微笑みへと表情を変えたからだ。
「Aは何処から来たんだい?」
「…個人情報なので、云えません」
「なら、武装探偵社を知っているかい?」
「武装探偵社?…聞いた事ないですけど、」
「…うん、そう来たか。
…あー。成程ね、うん。そういうことかぁ」
最後の質問?と思われる質問に答えると、「納得ぅ」と頭を優しく撫でられ、
「Aも面倒臭いのに捕まったねぇ、蛞蝓だなんて」とあからさまにこの子可哀想みたいな眼差しで見られる?
そうですね、面倒臭いのに捕まりました。現在進行形で。おかげ様で涙吹っ飛びました。
「…そうだ!A!武装探偵社に来給えよ!」
「はい?」
「君はまだ自分の力も、現状すべき事と把握出来てないだろう?
安心し給え!私がいるからには万事解決だよ!」
「え、いや、でも、中原さんが、」
「あんな蛞蝓放っておけばいい!ね?名案だろう?」
「武装探偵社に来給え!歓迎するさ!」
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【#勧誘】
ーーその頃、中原さんは…
「…アイツ!青鯖と何やってやがる!!」
2人の間に割って入る5秒前。
(クラウチングスタートするまで5秒前)
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作者名:唯 | 作成日時:2020年4月5日 2時