第４３話 ページ3
「伊東先生！ 前方車両、切り離されました！」
「後方の動力を作動させろ。近藤を逃がすな」
逃げるつもりか知らないが、そんなことをしても無駄だ。そう伊東が考えていると、前方の扉が開き、総悟が現れた。
「沖田君。君はもっと利口な男だと思っていたが……我々全員をひとりで片付けるつもりか？ だがそれは無駄だ。近藤は僕の計画通り、死ぬ」
外には無数の土煙が上がり、ざっと見て数十台はある戦闘車両が列車と並走している。
「この戦場にいるのは、僕達だけではない」
「鬼兵隊か………わりぃね、伊東さん。実は俺もひとりじゃねェ」
その時、突然外を走る戦闘車両が1台、爆発した。
「バカな。あれは……！？」
後方から猛スピードで走ってきたのは、ボロボロのパトカー。車内には見覚えのない3人組と、自らが拳銃を譲った少女、和泉Aが乗っている。そしてその屋根にはなんと、ヘタレと化したはずの土方が乗っているではないか。
「御用改めであるゥゥゥ！」
「てめーら、神妙にお縄につきやがれェェェ！」
「大人しくしないと頭ぶち抜くぞあんたらァァァ！」
髪飾りの少女と銀髪の男と和泉が、それぞれ機関銃とバズーカ砲、ハンドガンを乱射している。
「何故ヤツがこんなところに……」
伊東が土方を注視していると、その顔面に、破壊された戦闘車両の破片がクリーンヒットするのが見えた。
「痛ぁぁぁ！ 怖いィィィ！」
「てめェェェ！ 少しくらいカッコつけてられねーのか！」
銀髪の男が屋根に這い上がり、悲鳴をあげる土方につかみかかる。
「仲間の士気高めんのに、副長健在見せつけねーとダメだっつっただろ！ 人殴るときだけ復活して、すぐにヘタレに戻りやがってェェェ！」
銀髪の男が手にしたバズーカ砲で土方の尻を叩き、土方はその都度情けない悲鳴をあげている。
「無理無理ィ！ 拙者には無理でござる！ 坂田氏、任せた！」
総悟はその連中に目を向けながら、どこか楽しげに口元を歪ませる。
「目ざわりなのがついて来やがったなァ。だが、ヤツらを潰すには軍隊1個あっても足らねーぜ。俺の女もいるから尚更だ」
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yunami☆彡(プロフ) - 夕焼けさん» コメントありがとうございます。定期的な更新は難しいですが、なんとか完結させたいとは思っていますのでなるべく頑張ります！ (2021年6月7日 15時) (
レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - 那奈さん» 1年以上間が空いてしまって申し訳ないです。読んでいただきありがとうございます！なかなか滞っておりますが完結できるように頑張りますので、続きを更新した時は是非また読んでいただけると嬉しいです。 (2021年6月7日 15時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
夕焼け - めっちゃ面白いです！！最高すぎます、更新頑張ってください！！ (2021年5月29日 18時) (レス) id: eaa7c87414 (このIDを非表示/違反報告)
那奈(プロフ) - スゴく面白いです！！大変だと思いますが更新頑張ってください！！楽しみにしてます！ (2020年5月5日 23時) (レス) id: 4a3fdbf345 (このIDを非表示/違反報告)
yunami☆彡(プロフ) - ゆずみかんさん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです(^^)少しずつ話を書き溜めてはいるので、時間を見つけて更新します！ (2019年7月26日 20時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yunami☆彡 | 作成日時：2019年6月29日 11時
