第38話 ページ40
「あのプライドの高い土方さんが……銀さんとは犬猿の仲であるはずの土方さんが、恥も外聞も捨てて僕らに頼るなんて、よほどのことが……」
源外さんのところから戻る道中、新八くんがつぶやいた。
確か、山崎さんが山中で河上万斉に暗殺され(かけ)て、このあと伊東さん派隊士が土方さんをあの世送りにしようとするんだよね。
頭の中で復習していたら、さっき完全にヘタレオタクと化してしまった土方さんが「あのぉ、坂田氏」と銀さんに声をかけた。
「実は今日、レアものの『ラブパンク』フィギュアの販売会なんだけど、1人1個しか売ってくれないんだ。しかし拙者としては保存用と鑑賞用、そして……実用用と3つ揃えておきたいところでね」
わけのわからないことを言って、銀さんに向けてビシッと指を指す。
「そこで諸君らに指令を下す! 拙者と一緒に販売会に__」
土方さんが言い終わる前に、神楽ちゃんのハイキックが土方さんの顔面にヒットしていた。結構痛そう。
「今いい感じで、お前が簡単にもの頼まない話してたんだよ!」
「恥と外聞捨て過ぎなんだよ!」
「3つ目の実用って何に使うんだ!? マジキモいアル!」
「心配してるこっちがバカバカしいわ!」
新八くんらが容赦なく土方さんに蹴りを入れる。
「ちょ、ちょっと、やり過ぎには注意して__」
恐る恐る3人をなだめようとすると、サイレン音が聞こえ、真選組のパトカーが来た。
「副長、大変です! すぐに隊に戻ってください!」
隊士が血相を変えてパトカーから飛び出してきた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時