第16話 ページ18
「沖田さんが甘えるなんて珍しいですね」
「沖田君は姉ちゃんも亡くなったし、愛情を注いでくれる家族がもういない。だからAの膝枕が心地良く感じるんだろ」
「うん、わかる。でもなんで私なの? お母さんっぽい女の子なら私じゃなくても他にいるでしょ」
「だから、Aが好きだからってことネ!」
「ええ!?」
まさか総悟が私を好きだなんて、そんなことあるわけないし。だって沖神という(非公式)王道カップリングがあるんだよ? くっつくとしたら神楽ちゃんじゃん、多分。私を好きになるなんて、天変地異でも起きないとあり得ないよ。
「ま、これからの進展、楽しみにしてるぜ」
銀さんがにやにやしながら言う。
「うーん……」
結局、その夜はその事で頭がいっぱいだった。
*
数日後。いつものように屯所に来て総悟と竹刀を交える。
「やぁッ!」
「はぁッ!」
総悟の力強い一太刀を受けて後ろに下がる。
「くっ、やっぱり強いな、総悟は」
「どうした、お前の力はそんなもんかィ」
「まだまだこんなもんじゃないよ!」
気を取り直してまた斬りかかろうとした時。
「きゃっ!」
なにも無いところでつまずく。ダサっ。
しかし目の前には総悟がいる。私は踏みとどまれずに倒れ込んだ。
「いっつう……ん? え、うわっ!」
目を開けると、総悟の上に私が覆い被さっている状態。ようするに押し倒してしまったというわけだ。
「わわわ、ごめん!」
「ヘェ、お前ずいぶん積極的じゃねェか」
「ち、違うし!」
「だが……そこは俺の場所でィ」
総悟は不敵にニヤリと笑い、そのまま私はぐっと押し返されて、形勢逆転。
……えっ?
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
188人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yunami☆彡(プロフ) - 美穂さん» ご覧頂きありがとうございます!楽しんで頂けてとても嬉しいです♪今年受験生になるので更新の頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともこの作品をよろしくお願いします! (2019年2月2日 16時) (レス) id: dcfedc9460 (このIDを非表示/違反報告)
美穂(プロフ) - こんにちは☆凄く面白いです(*^^*)これからの更新楽しみにしてます♪ (2019年2月1日 12時) (レス) id: 8db3d29e8e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:yunami☆彡 | 作成日時:2018年8月21日 8時