愛しい君 [エルキドゥ]

69話 ページ37

気配を探り当てたルリはサーヴァントのすぐ側まできていた

2体一気に来たため協力でもしているのかと思ったがそうでもないようだ

ルリ『(1体は50ｍ、もう1体が100ｍ先…)近い方を仕留めるか━！？』

ドォンッ

突然の事だった

ルリがいた場所に大量の武器が向かってきた

慌てて避けたルリだったがルリがいた場所はおおきな音を立て地面が抉れていた

？「！」

しかもこちらに気付いたのかもう1体のサーヴァントがこちらに視線を向けた

ルリ『(まずい！)』

慌てるルリに構わず武器はどんどん向かってくる

ルリ『このっ！』

ガァンッ

ルリは驚きながらも全ての武器を弾き飛ばした

ルリ『避けるのは得意でね！』

ガシャンッ

ルリ『！？』

ルリが攻撃を避けていると左腕が動かなくなった

否、縛られていた

金色の鎖で

直ぐに引きちぎれると思ったルリだったが鎖が中々解けない

ルリ『どうして！』

？「無駄だよ」

声のする方に振り返ると鎖を出しているであろうサーヴァントが建物のは上に立っていた

？「ボクの鎖は神性が高ければ高い程離れにくい。君は神性が高い様だからね。短時間出は無理だよ」

そう声が喋り終えたと同時に月の光を隠していた雲が消えサーヴァントの姿を照らした

緑の髪

紫の目

彼だ…

ルリ『エル、キドゥ……』

ルリ「！？……ルリ…」

お互いの姿を認知した2人は動揺していた

「貴様らは…」

そこにもう一体のサーヴァントもやってきた

金髪

赤目

ルリ『ギル…？』

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