愛しい君 [エルキドゥ]

その2 ページ26

ルリ『あの……実はもう一つご報告がありまして…』

ギルガメッシュ「申してみよ」

内容はこうだった

ウルの密林に帰りに入ったルリ達だったが、任務が終わったとはしゃぐ兵士達が持っていた残りの水を全て使い果たしてしまったのだ

ウルクでは基本、余った水は持ち帰り使える物に使う様にしていた

しかし暑さとテンションMAXの兵士達はその余った水を使い水遊びをしたのだ

ルリ『申し訳ありません、注意はしたのですが……』

ギルガメッシュ「………」

ルリは密かに心の中で祈った

ルリ『(頼む！ボクに免じて許してくれギル！)』

、と

ギル「………おまえ達、水が恋しいか？」

兵士A「……はい？」

ギルガメッシュ「水が恋しいかと聞いたのだ」

そこでコソッとルリは耳打ちをした

ここで早く答えねばしばらく休暇は無いぞ、と

兵士A「！…はい！」

ギルガメッシュ「ふむ。そうか…では我が寛大な心を持って貴様らに最高の遠征褒美をくれてやろう」

そう言いながらギルの口角が僅かに上がったのをルリは見逃さなかった

ルリ『(頼むから余計な事はしないでくれよ……)』



〜ジグラット 裏庭〜

ギルはボク達を裏庭に連れてくるとある場所に案内した

ルリ『ギル、これって…』

ルリが思わずいつもの口調に戻った理由

それは目の前の驚くべき光景を目にしたからだ

そこにあったのはとてつもなく大きい水浴び場だった

ギルガメッシュ「家族がいる者は連れてきてよし、居ないものは友人を連れてくるも良しだ」

そう言うと室内の方に帰っていった

ルリ『………ｸｽｯ だとさ。せっかく王が直々にお許しをくださったんだ、言葉に甘え親しい者を連れてくるといい。好きなだけ羽を伸ばし楽しめ』

そう言い残しルリも室内へ消えていった

もちろん後ろでは兵士達が今までにないくらいはしゃいでいた

その3→←番外編 水遊びです……！

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