愛しい君 [エルキドゥ]

57話 ページ20

アナは何かを決心した顔になると落盤していくゴルゴーンの元へと行った

マシュ「アナさん！？いけません、戻って……！」

ゴルゴーン「貴様━━やめろ、来るな！私を見るな━━私を、私を━━━！」

アナ「……ええ。共に消えましょう、ゴルゴーン。それが、私がこの地に呼ばれた理由なのですから。」

ドスッ

ゴルゴーンに最後の一撃を与えたアナはゴルゴーンと共に穴へと落下していった

愛「アナ……！」


最期に最高の笑顔を残して…



･

･

マシュ「……玉座、完全に崩落しました。女神ゴルゴーンとアナさんも、一緒に……」

ロマンス「……ゴルゴーン、アナ、零基反応の消失を確認。……アナの武器は″傷を再生させない鎌″……不死身殺しの宝具だった。彼女の最後の一撃が、ゴルゴーンの不死性を破ったんだ……」

愛「……アナにこれを」

愛がアナ達の落ちた穴に投げたのは花冠の様な素敵な花だった

イシュタル「手向けの花……悲しいけど、それぐらい会ってもいいわよね、あの娘には」

マシュ「はい……アナさんに、とても似合っていたと思います」

ロマンス「しかし……聖杯の反応がないのはどうゆう事だ……？魔術王の聖杯はゴルゴーンが持っていた筈なのに……」

マーリン「……ふむ。ゴルゴーンが聖杯の力で″かつての神性″を取り戻したのは確かだ。彼女には聖杯の恩恵があった。しかし彼女本人は聖杯を所持していなかった。となると、答えは一つだけだ。魔術王の聖杯は━━━」

58話→←56話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す