泣いた先の向こう [鬼滅の刃] ″肆″

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伊黒の負傷に炭治郎は慌てた

炭治郎「伊黒さん、両目が…!!俺を庇ったせいで！」

伊黒「違う！もっとまえにやられた、お前は人のことばかりでうるさい。それに、Aも左目を負傷している、もう左目は見えない」

炭治郎は自分と伊黒を無惨の猛攻から守っているAを見た

Aは伊黒の言う通り左目から大量に血を流し、明らかに見えていない

炭治郎「伊黒さん！俺が援護して戦います！」

伊黒「俺は元々右目が弱視で殆ど見えなかった。お前の介添えなど必要ない、俺には鏑丸がついている。Aの援護をしろ、片目の視界では戦いにくい」

伊黒は炭治郎が快復したのを確認しすると離し、無惨との交戦を始めた

目が見えない伊黒に無残は強烈な猛攻を仕掛ける

しかしその攻撃の半分をAが無力化し、伊黒は攻撃全てを避けている

いかにAと炭治郎が援護しても、見えないはずの伊黒が何故避けるのか

無惨は直ぐに気付いた

鏑丸が状況を伝えていると

『(少しでも小芭内を援護しないと！)！？……何、アレ』

突然無惨の体に多数の傷跡らしき物が現れた

しかし焦る事態である事に依然変わりはない

炭治郎「(伊黒さんの目をどうにかしなきゃ!!鏑丸の助けだって限界がある。どうする…どうする…!!そうだ、目は…!!愈史郎さんの目がある…!!あれを拾えば…)」

鎹鴉「夜明ケマデ四十分!!」

それを聞いた瞬間

無惨が全速で走り出した

炭治郎「(走って逃げた…！？)」

『(この期に及んで逃げる気か！)』

炭治郎「逃げた!!逃げた、伊黒さん無惨が逃げた!!」

伊黒「！？(逃亡!!)」

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