泣いた先の向こう [鬼滅の刃] ″肆″

#95 ページ23

鬼殺隊の戦う戦場に、朝日が降り注ぎ始めた

無惨の視界に朝日の光

そして…

突きの型を構えているAが目に入った

そしてそれは伊黒と不死川にも見えていた

伊黒「(あの構え、まさか…！)よせA!!」

伊黒の声に不死川もそれに気付いた

不死川「泣咲ィ!!てめェ何考えてやがる！」

二人の声は勿論聞こえていた

しかし、止めるという選択肢は無かった

『小芭内、不死川、済まない。これしか、もう方法がない…！』

″泣の呼吸 拾肆ノ型″

伊黒「A!!止めろーー!!」

″最終奥義 泣咲″

それと同時に無惨が今迄に無い程の衝撃波を出し

不死川と伊黒は吹き飛ばされ、炭治郎は左腕が飛んだ

そして炭治郎の突き刺している日輪刀の横には

深々とAの日輪刀が刺さっていた

Aの日輪刀は炭治郎よりも深く刺さっており

抜くのは不可能

そしてあの衝撃波が同時に来たにも関わらず

日輪刀は一点のズレも無く無惨の胴体中央に刺さっていた

避ける事も、抜く事も出来ない

それが″体を犠牲にし強力な威力を出す奥義″

炭治郎「Aさん……!!」

しかし日輪刀を無惨に突き刺しているAを見て炭治郎は言葉を失った

右腕が半分抉れ、左目からは有り得ない程の血を流している

『構うな…！絶対に離すものか！例え死んだとしても、お前は此処で仕留める！鬼舞辻無惨!!』

その言葉に炭治郎も絶対に放すまいと日輪刀を握り締める

炭治郎「(放すな、手を放すな！赤く、刃を赤くするんだ。心を燃やせ、赤くなれ、頼む！)」

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