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願った直後
Aに視界に光が刺した
『(朝日…)…』
明るく指す朝日と、ボロボロと崩れ落ちる無惨
勝ったのだと、そう確信した
沢山の隊士
沢山の人々
沢山の先代の柱達
そして、お館様、あまね様、ひなき様、にちか様、煉獄、時透、胡蝶、玄弥
大切な人達を奪った宿敵が消えた、勝った
無惨の中から完全に出ると、Aは駆け寄ってきた伊黒に抱き起こされた
伊黒「A!しっかりしろ!」
『…小、芭内。私も、お前ももう長くない。肩を貸してくれ』
伊黒は言われた通りAに肩を貸し立ち上がらせた
『甘露寺の、所に…』
伊黒「分かっている」
ふらつく足を奮い立たせ
Aは伊黒と共に甘露寺の元へ辿り着いた
甘露寺は出血も酷く、頭からも血が出ていた
伊黒と共に自分の羽織を甘露寺に優しく掛けると甘露寺が目を覚ました
甘露寺「あ…鏑丸くん…伊黒さん、Aちゃん……勝てた……?」
伊黒「あぁ、勝った。無惨は死んだ」
『皆で、勝ったよ』
甘露寺「良かったぁ……身体が全然痛くないや…もうすぐ私しぬみたい…」
伊黒「俺もAもすぐ死ぬだろう、君は独りじゃない」
『甘露寺を独りには絶対しないよ』
甘露寺「伊黒さんとAちゃんには、死んで欲しくないなぁ…私あんまり役に立たなかったよね、ごめんね…」
伊黒「そんな事はない、Aも俺もそうは思わない。頼むからそんな風に言わないでくれ。初めて俺達とあった日のことを覚えているか?」
甘露寺「うん…伊黒さんとAちゃん…親かの御屋敷で迷ってた私を…助けてくれた…」
伊黒「違う、逆だ。あの日会った君があまりにも普通の女の子だったから、俺達は救われたんだ。ささいなことではしゃいで鈴を転がすように笑い、柱になるまで苦しい試練もあっただろうに、それを少しも感じさせない。君と話しているととても楽しい、まるで自分も普通の青年になれたようで幸せだった。他の皆もきっと同じだったよ。底抜けに明るく優しい君は、たくさんのひとの心をも救済してる、胸を張れ。俺達が、誰にも文句は言わせない」
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mayumi(プロフ) - ルサールカさん» これは・・・本誌の通りに夢主ちゃんと小芭内と蜜璃・・・●んじゃったんですか!? (2020年4月24日 19時) (レス) id: cebdef8e2f (このIDを非表示/違反報告)
愛莉 - コメント失礼します^o^凄く面白いです!応援しています!更新頑張って下さい! (2020年4月17日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
ルサールカ(プロフ) - 読んでくださってありがとうございます!頑張って小芭内と幸せにします! (2020年4月8日 1時) (レス) id: 84986b9460 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 本誌の方ですが・・・ネタバレになりますが、この夢小説ではどうか夢主ちゃんと小芭内幸せになってほしい(T_T) (2020年4月7日 23時) (レス) id: cebdef8e2f (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いですか!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月4日 18時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルサールカ | 作成日時:2020年1月29日 1時