拾肆__ ページ47
その日の夜は、四年ぶりに家族三人で夕餉をした
咲夜はAの思った以上に食べた
『咲夜、そんなに食べて大丈夫?』
咲夜「うん、いつもおかわりするよ!」
伊黒「昔からこうだ、大食いはお前に似たんだな…」
『否定出来ないから悔しいよ』
そんな両親を他所に咲夜はもぐもぐと美味しそうに食べる
咲夜「ご馳走様でしたっ!」
『咲夜、ちゃんとご馳走様でした言えるんだね』
咲夜「言えるよ!咲夜はいっぱい強いし、いっぱいお喋り出来るんだよ!」
『そっか、咲夜は強いもんね。お父さんも強いんだよ?知ってた?』
咲夜「うん!咲夜お父さんとお母さんより強くなる!強くなって、鬼さん退治する!」
『……咲夜、鬼さん退治したい?』
咲夜「?…うん」
『咲夜、鬼さんはとっても怖いんだよ?咲夜はこれから大きくなって、大切なものが沢山出来る。鬼さんに近付くと、鬼さんは咲夜の大切なものを奪っていくんだよ?』
咲夜「鬼さんは、そんなに怖いの?咲夜の大切を取っていくの?」
『そうだよ…いっぱい取っていく。やめてって言ってもやめてくれないし、お父さんとお母さんもいっぱい取られた』
四年前守れなかった部下である隊士達の顔を思い浮かべた
泣柱様、と呼びながら慕ってくれた
自分がもっとしっかりしていれば
そんな想いが、四年経った今でも続いている
咲夜「お母さんは、咲夜に鬼さん退治するのして欲しくないの?」
『そうだね、お母さんは、嫌だな…咲夜が居なくなったら、お母さん寂しいから』
咲夜「お父さんも?」
伊黒「あぁ、反対だ。咲夜、お前は普通に育て。怖い鬼さんは、ちゃんと退治してくる」
咲夜「…お父さんとお母さんが嫌ならやめる。咲夜、お父さんとお母さんがニコニコしてたらそれでいいの」
『咲夜はしっかりしてるね。こんなネチネチしたお父さんが育てたのにどうしてこんなにしっかりしてるのかな』
伊黒「おい、今貶しただろう」
『身に覚えが無いな、気のせいじゃないか?』
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華夜(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品とても面白くて、毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!応援しています! (2019年11月29日 6時) (レス) id: 2f0d099fed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年11月29日 1時