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拾弍 ページ45

伊黒「……」

伊黒達は目を見開き固まった

咲夜はAを見て、尚且つ目を覚ました母にニコニコと笑っていた

咲夜「お母さん!おはよう!」

四年ぶりに目を覚ましたAは静かに咲夜を見た

伊黒と同じ左右色の違うオッドアイの目

そして自分に似た目元

直ぐに分かった

愛しい我が子だと

『咲、夜…咲夜…咲夜だね?』

そう問いかけるAの目には涙が溜まっていた

咲夜「うん!咲夜だよ!お父さんもいるよ!」

お父さん

そう言われ左を見ると、目を見開き、同じく目に涙を溜めている伊黒が目に映った

『小芭内…』

伊黒「…このバカ嫁」

伊黒はそう言い放つとAを抱き起こした抱き締めた

伊黒「何年寝ていた、いつまで待たせるつもりだった。遅い、どれだけ俺達が待ったと思っている。どれだけ咲夜が会いたがったと思う。どれだけ……目を覚ますのを待っていたと思う…!」

『……私、生きてる…?』

胡蝶「Aさん、遅いですよ。寝坊も程々にしなければ…皆心配します」

そう笑う胡蝶は、酷く穏やかだった

『名前が、聞こえた……″咲夜だよ″、って。お父さんが悲しい顔をしてるよって………咲夜、ありがとう』

咲夜「うん!」

その日、ある家族が四年ぶりに戻った






Aが目を覚ました事は素早く柱とお館様に伝えられた

目を覚ましたAは体に異常が無かった為、伊黒と咲夜が暮らす屋敷、我が家へ戻る事も出来た

煉獄「うむ!目が覚めて何よりだ!感動と涙で良く見えない!」

宇髄「ド派手に眠りやがって、須磨達がどれだけ心配したと思ってんだ。俺が一体何回見舞いに来たと思ってんだぁ?」

甘露寺「Aちゃん…目が覚めて良かったぁ〜〜〜っ!!!!心配したのよ〜!涙が止まらないわぁ〜〜!」

時透「寝坊し過ぎだよ、僕の稽古相手が減って凄く困ったんだけど。咲夜が凄く寂しがってたんだよ」

悲鳴嶼「子の愛が母に届いた…南無阿弥陀仏」

冨岡「……(目頭が熱い)」

胡蝶「無事に目覚めて何よりです、もう無茶はしないで下さいね?」

柱の全員から喜ばれた

一人を除いて…

拾参__→←拾壱__



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華夜(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品とても面白くて、毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!応援しています! (2019年11月29日 6時) (レス) id: 2f0d099fed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年11月29日 1時

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