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拾壱__ ページ44

扉の開く音がし、部屋の入口をみると咲夜が立っていた

伊黒「咲夜!」

胡蝶達と遊んでいる筈の咲夜を見て伊黒は慌てた

今のAを咲夜に知られる訳にはいかないからだ

続いて後からドタバタと足音が聞こえ胡蝶とカナヲがやってきた

胡蝶「申し訳ないです、伊黒さん。目を離した隙に…」

そんな慌てる胡蝶や伊黒達を気にせず、咲夜はAが眠るベッドへと駆け寄った

咲夜「……お母さん?」

その場の全員が驚いた

咲夜がAと最後に会ったのは四年前

物心つく前

覚えている筈はないのだ

顔も声も覚えていない筈なのに、咲夜はAを見てお母さんと呼んだ

咲夜「お母さん!お母さんだぁ!お父さん、お母さんだよ!」

伊黒「…あぁ、お母さんだ」

もう隠せなかった

見られたからには隠しようがない

咲夜もAが目覚めない事を直に知る事になるだろう

咲夜「お母さん、寝てるの?」

伊黒「……」

咲夜「お母さん、お昼だよ。起きないとお父さんに怒られるよ?」

目が覚めない事を知らない咲夜は母であるAに呼び掛けた

咲夜「お母〜さん、起きて」

起きる訳は無い

四年も眠っているのだから

そんな想いで伊黒達がAを見た

咲夜はAの手を握り再び呼び掛けた

咲夜「お母さん、″咲夜だよ″起きて。お父さんも悲しいお顔してるんだよ」

咲夜

その名を口にした直後

Aの瞼が、静かに、ゆっくりと開いた

『咲夜……』

拾弍→←拾__



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華夜(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品とても面白くて、毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!応援しています! (2019年11月29日 6時) (レス) id: 2f0d099fed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年11月29日 1時

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