泣いた先の向こう [鬼滅の刃] ″弍″ (ページ39)

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陸＿＿ページ39

黒死牟「それで、どうすつもりだ？私を倒すか？」

『鬼殺隊としてはそれが妥当で当たり前だな』

黒死牟「……我が仲間にならぬか？」

『何を言っている、私に鬼になれと？』

黒死牟「そうだ。先程感じた殺気の隠し方、素早さ、反応速度。見事だった」

『それはどうも、褒めたのが鬼なのは複雑だが』

黒死牟「その技術、剣技、強さ。永遠のものとしたくはないか？」

『…』

黒死牟「鬼になれば永遠の時を生きられる。強くなれる」

『断る、鬼になんてなるくらいなら死んだ方がマシだ。これでも柱だ、柱が鬼になるなんて笑えない』

黒死牟「そうか、では……四肢を斬り落とし持ち帰るとしよう」

黒死牟は刀を抜いた

黒死牟「お前は刀抜くに値する」

『…(先に動いたほうが負けだ)』

両者刀を構え動きを見た

黒死牟「…参る」

ギィンッ！

『っ！(速い！時透よりも遥かに速い！)』

ガァンッ

刀を鴉激しくぶつかり合う

キィンッ

″泣の呼吸玖ノ型流天″

バシュッ

黒死牟の刀を受け流し、Aが上へ斬りあげると黒死牟は肩から血が出た

黒死牟「ほう、受け流しながら太刀を入れるとは」

黒死牟とAの攻防は激しかった

しかし相手は鬼

どれだけ傷を付けようと再生する

黒死牟「この様な速い剣撃は久方ぶりだ、しかし…」

ボタタッ

『っ…』

黒死牟「人間の傷は治らぬ、素早く再生は出来ない」

そう言われるAは黒死牟より傷を負っていた

人間はただでさえ鬼より脆く、傷の再生が遅い

しかし黒死牟を一人で抑え込むのは奇跡的だった

増援が来るまで持ち堪える必要があったのだ

黒死牟「まだ終わらぬ、まだまだ、私を楽しませろ」

更に素早い剣撃が襲いかかってきた

黒死牟「腕を一つ、貰うぞ」

黒死牟が手を伸ばす

″泣の呼吸肆ノ型荒泣き斬り″

キインッ
カァン
ガァンッ！

ギィン、ガァンッ！

黒死牟「(倍の速さ倍の数で返した。尚且つ腕を取られぬよう、体を捻り避けた。この小娘、やりよる)…なおさら気に入った」