泣いた先の向こう [鬼滅の刃] ″弍″ (ページ34)

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番外編共に＿＿＿ページ34

＊煉獄さんとか、胡蝶さんとか無一郎君とか生きてます
無惨も倒しきれていません
完全なifのお話です
ご了承ください

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春の麗らかな日

おおきな屋敷の縁側で、小さな少女が折り紙で遊んでいた

？「(いっぱい折ろう、お父さん喜ぶかなぁ？)」

そんな少女を後ろから男が抱き上げた

？「何をしているんだ、″咲夜″」

咲夜「お父さん！お仕事終わったの？″無一郎お兄ちゃん″は今日来る？」

？「時透は今日は来ない、仕事だ」

咲夜「え～～、来ないの？」

？「……代わりに父さんが遊んでやる、鏑丸も一緒だ」

父のあそんでやる、という言葉に少女は顔を綻ばせた

お父さんと呼ばれた男の名は″伊黒小芭内″

鬼を狩る組織である鬼殺隊の柱である

伊黒は咲夜を膝に乗せ、縁側には座った

咲夜「お父さん、お母さんってどんな人なの？」

伊黒「…強かった。強く、誰よりも咲夜を想っていた。誰よりも、家族と仲間を大切にしていた」

咲夜「お母さんはいつ帰ってくるの？」

伊黒「悪い鬼を倒したら、直ぐに帰ってくる」

咲夜「鬼さんってどんななの？やっぱり怖いの？酷いの？」

伊黒「あぁ、怖くて酷く醜悪だ」

咲夜「やっぱり怖いんだ…でもお母さんがやっつけてくれるから、咲夜は怖くないよ！咲夜は強いんだもん！鏑丸も一緒にいるから絶対負けないもん！鬼さんになんか負けないよ！」

依然、同じ事を言われたと思い出す

[小芭内が一緒にいるんだ、鬼なんぞに負けないさ]

伊黒の中で、後悔が渦巻いた