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#64 ページ21

カァーーーー!

伊黒「鴉?」

鎹鴉「死亡!!胡蝶シノブ死亡!!上弦ノ弐ト格闘ノ末、死亡ーーーーッ!!」

甘露寺、伊黒「!!」

『(胡蝶が、死んだ?何故だ、何故この短時間で私は大事な人達を失う)…』

甘露寺「しのぶちゃんが…」

『あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

甘露寺、伊黒「!?!?」

『ふざけるな鬼共!どれだけ私から奪えば気がすむ!煉獄を殺して、胡蝶まで!ふざけるなぁぁっ!』

伊黒「落ち着けA!」

『この臆病者っ!鬼舞辻無惨っ!お前達さえ居なければ煉獄も胡蝶も死ななかったっ!返せ、返せ…!』

甘露寺「Aちゃん落ち着いて!」

『悲しみと絶望しかないじゃないかっ!もう嫌だっ!』

思い出が頭を過ぎった

お館様、煉獄、胡蝶との思い出

[む、また訓練をしているのか!俺も付き合おう!共に強くなり、鬼を滅殺しよう!]

[怪我を隠さないで下さい、悪化したらどうするんですか?全く、少しは私達を頼ってください]

[A、目に見えないその涙は、きっといつか止まるよ。私はそう信じている、君はきっと何があっても立ち上がる………泣いて、いいんだよ]

『っ……もう、いい』

Aは刀を抜き、己の頚に当てた

伊黒「何をしている!?」

慌てて伊黒が止めた為阻止したが、Aは尚も己の頚を斬ろうとする

甘露寺「Aちゃんやめて!」

甘露寺も後ろから抑える

『もう無理だ…!』

パァン

左頬が痛んだ

伊黒がAの頬を叩いたのだ

『……小芭、内?』

伊黒「隊士達に訓練をつけたのは誰だ?敵を前にしたら怒り狂えと教えたのは誰だ?教えたのはお前だろう。お館様に泣いてもいいと言われたんだろう」

『………』

伊黒「泣けたじゃないか」

Aが己の頬を触ると濡れていた

ポタ、ポタ

地面に雫の堕ちる音がしている

甘露寺「Aちゃん、時間は戻せないし、帰りたい時間には帰れないけど…泣いていいのよ」

『っ…………う、…うわあぁぁぁぁぁぁぁあん!!!!!!』

番外編 おはぎ争奪戦→←#63



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華夜(プロフ) - 続編おめでとうございます!この作品とても面白くて、毎日更新楽しみに待ってます!頑張ってください!応援しています! (2019年11月29日 6時) (レス) id: 2f0d099fed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルサールカ | 作成日時:2019年11月29日 1時

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