泣いた先の向こう [鬼滅の刃] ″弍″ (ページ3)

今日:2 hit、昨日:17 hit、合計:63,778 hit

#46 ページ3

『宇髄、済まなかった』

宇髄「？」

『私のせいだな、今回の件は』

宇髄「はぁ？急に何言ってやがる」

『情報を確実に持ち帰り、状況を報告する為とはいえ、須磨達を置いてきてしまった。その上、お前は左腕と左目を失った。自分から柱を引退すると言う程の傷を負わせた。私が逃げ帰らず、そのまま任務を続行していれば、こんな事にはならなかった』

淡々といつもの無表情で宇髄に謝罪をする

須磨「そんな、Aさんは悪くないです！」

まきを「任務前に須磨を元気づけてくれた。何も悪くはないさ」

雛鶴「気を落とさないで下さい」

『いいや、全てでなくても今回の件の責任の半分は私にある。柱であるにも関わらず逃げ帰り、お前達を探す暇さえなかった。本当に、済まない。謝って済むことではないのは分かっている。それでも…済まなかった』

無表情でも謝り続けるAに須磨達は困惑した

Aが余り笑わず普段から無表情なのは知っているし、感情の起伏がない訳ではないのも知っていた

戦いそれでも須磨達は謝って欲しくなかった

宇髄が怪我を負ってしまったのは誰のせいでもない

悪いと言うなら、明らかに上弦の鬼だ

『無表情何かで済まない。知っての通り、私は人前で顔に感情表現するのが苦手なんだ。これからは、表情も何とかするし、宇髄の様にならない様に鍛錬し強くなる』

須磨「Aさん…」

伊黒「……」

『いくぞ、小芭内』

伊黒「…あぁ」