泣いた先の向こう [鬼滅の刃]

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数時間後

朝日が登りきり、青空が広がる産屋敷邸に柱が集まった

宇髄「なんだぁ？鬼を連れた鬼殺隊員っつーから派手な奴を期待したんだが、地味な野郎だなおい」

悲鳴嶼「……」

悲鳴嶼は何も言わずジャリジャリと数珠を鳴らしている

煉獄「うむ！これから、この少年の裁判を行うと。なるほど！」

時透「……」

時透無一郎もまた何も言わず、空を見上げている

甘露寺「(鬼になった妹をずっと庇っていたなんて、素敵な兄妹愛！健気だわぁ)」

炭治郎「な、何だ？この人たち━」

戸惑う炭治郎が顔を上げると、隠の男性が素早く頭を下ろさせた

「また口を挟むなコノヤロー！誰の前に居ると思ってんだ！柱の前だぞ！」

柱

その単語にも炭治郎はまた困惑した

炭治郎「(柱？柱って何だ？なんの事だ？この人達は誰なんだ？此処は何処だ？)」

炭治郎に胡蝶が淡々とこれからの事を説明し始めた

胡蝶「貴方はいまから裁判を受けるのですよ。竈門炭治郎君。裁判を始める前に君のおかした罪の説明を…」

煉獄「裁判の必要などないだろう！」

胡蝶「？」

煉獄「鬼を庇うなど、明らかな隊律違反！我等のみで、対処可能！鬼もろとも斬首する！」

【炎柱･煉獄杏寿郎】

宇髄「ならば俺か派手に頸を斬ってやろう。誰よりも派手な血飛沫を見せてやるぜ。もう派手派手だぁ」

【音柱･宇髄天元】

甘露寺「(えぇ〜〜…こんな可愛い子を殺してしまうなんて、胸が傷むわ、苦しいわ！)」

【恋柱･甘露寺蜜璃】

悲鳴嶼「あぁ、なんというみすぼらしい子供だ。可哀想に、生まれてきたこと自体が可哀想だ」

【岩柱･悲鳴嶼行冥】

時透「(何だっけ、あの雲の形？なんていうんだっけ？)」

【霞柱･時透無一郎】

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