泣いた先の向こう [鬼滅の刃]

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『十二鬼月が出たんだ、増援も来てるはず。とにかく走れ』

炭治郎「冨岡さん、泣咲さん……すみません、ありがとうございます！」

炭治郎は2人に礼を言うと禰豆子を抱え走り出した

胡蝶「……これ、隊律違反なのでは？」

冨岡「……」

『……』

ガギィン

胡蝶「本気なんですね？冨岡さん、Aさん。まさか柱が鬼を庇うなんて。貴方方がその気だろうと、私はここで時間稼ぎに付き合う気はありませんので。では、ごきげんよう」

炭治郎達の向かった方向へ向かいだした胡蝶に、A達も走り出した

胡蝶「それで私に追いつくつもりですか？私を止めようとするのも結構ですけど、もう1人いるという事もお忘れなく！」

『！』

もう1人

その言葉を聞きAは走る速度を上げた

『冨岡、胡蝶の相手を頼んだ』

冨岡「分かった」

速度を上げ走ると蝶の髪飾りを付けた少女を見つけた

少女は禰豆子を追っていた

少女と禰豆子の間に降りると、Aは少女の刀を受け止めた

カナヲ「…貴方は？」

『栗花落カナヲだな？胡蝶の継子の』

カナヲ「……」

『……』

カナヲ「邪魔しないで下さい」

『邪魔させてもらうよ』

ギィン

刀が激しくぶつかり合い出した

カァン

キンッ

『(継子に怪我をさせるのもなぁ…呼吸使って大人しくさせるか)…泣の呼吸━』

鎹鴉「伝令！伝令！」

『！』

鎹鴉「本部ヨリ伝令アリ！炭治郎、禰豆子、両名を拘束、本部へ連レ帰ルベシ！」

『……』

鎹鴉「炭治郎、及ビ鬼ノ禰豆子。拘束シ、本部へ連レ帰レ！連レ帰レ！連レ帰レェ！」

『……刀を収めろ、私も収める。この鬼は隠が何とかするだろう。私は本部へ戻る』

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