泣いた先の向こう [鬼滅の刃]

#31 ページ32

鬼を連れ藤襲山山中に来ていたAは悩んでいた

『どこら辺がいいか…ん？』

何やら手元がゴソゴソしているのに気付いたAは手元を見た

手元を見ると捕まえた鬼がAを見ていた

『起きたか』

鬼「テメェ！よくも俺を捕まえやがったな！許さねぇぞ！」

『はいはい、私はお気に入りの甘味屋を襲ったお前を許さない。余り動くな、次に″泣き吸い″喰らったら死ぬぞ。鬼殺隊の私が鬼の心配をしてやってるんだ、感謝しろ』

そう言うAに鬼は引き摺られて行く

鬼を捕まえる際、Aは泣の呼吸である参の型 泣き吸いで鬼の動きを鈍らせ捕らえた

捕まえた鬼は雑魚鬼だった為、泣き吸いを一発喰らっただけで動けなくなった

鬼「くそったれが…俺がお前みたいな奴に！」

『うるさい黙れ。殺さないでやってるんだ、まぁどの道殺される可能性の方が高いけど』

鬼「なんだと！？お前今殺さないって言っただろう！」

『お前知らないのか？藤襲山、此処はお前達鬼が忌み嫌う藤の咲き狂う山。詳しくは知らないけど、たまに殺されずに居なくなる仲間居るだろう？そいつ等は全員此処に居る。鬼殺隊入隊の試験対象として』

鬼「俺が鬼狩りに殺されるって言いたいのか？」

『さぁな、それはお前次第だろ。雑魚のまま死ぬ奴もいれば、最終選別に来た子供を喰らって力を付ける奴もいる(ここら辺でいいか)』

ドサッ

(泣き虫)は荒っぽく鬼を地面に投げた

鬼「投げるんじゃねぇ！」

『それから一つ忠告してやる』

鬼「話をきけぇ！」

『お前を殺すのが鬼殺隊や最終選別に来た子供だけと思うな。共食いをして腹を満たしたり、力を付ける奴もいる。そうだな…体中に手が巻きついてる鬼がいる、通称″手鬼″。私の仲間がつい最近連れてきた様だから、まぁ精々殺すか殺されないか考えながら逃げ回れ』

鬼にそう言い残すと、来ている筈の伊黒を探しに木に飛び乗り移動し始めた

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