#20 ページ21
伊黒side
非番で暇を持て余していた俺は甘味屋に向かっていた
甘露寺にみたらし団子を買ってやろうと思ったからだ
甘露寺は見ていて何かとヒヤヒヤする
服の露出は高い、そして天然
思わず過保護になってしまいそうだ
″仲間として″面倒を見たくなる
幾つ買えば喜ぶだろうかと考えていると、甘味屋の前に見知った後ろ姿が見えた
スカートタイプの隊服に水色の羽織
伊黒「(泣咲？)」
泣咲は屈んで、なにやら子供と遊んでいる様だった
少しだけ、泣咲の横顔が見えた
横顔は優しく微笑んでいる
そしてその笑顔に、見覚えがある気がした
誰かに似ている
誰かの笑顔に
女だから甘露寺や胡蝶を思い出したがそれも違う
あの笑顔は、自分だけが知っているもの
直感でそう感じた
確認したかった
この違和感が何なのか
子どもが去り、泣咲に近付くと独り言が聞こえた
『綺麗さっぱり忘れくてちゃって、お前から言ったんだぞ…″小芭内″』
伊黒「！？」
違和感はより一層増した
普段泣咲は俺達に対して苗字で呼ぶ
下の名前で呼ぶ事などまずない
なのに
名前を聞いた瞬間
懐かしさが溢れ出した
伊黒「泣咲」
気付けば俺は無意識に泣咲を呼んでいた
泣咲は振り向くと、一瞬驚いた様な顔をしたが、直ぐにいつもの無表情に戻った
『…伊黒か。何だ、今日は非番か？』
伊黒「あぁ…その袋はなんだ？」
『おはぎだ。最近食べれてなかったから、貯め食いしようと思って……一緒に食べるか？』
伊黒「は？」
思わず固まってしまった
俺が泣咲と？
今まで甘露寺となら行った事はあるが、泣咲とは1度も行ったことはない
そもそも休みの日に会ったことさえ今日が初めてだ
しかし違和感を突き止めるいい機会ではある
『折角会ったんだ。何かの縁と思って、たまには茶でもしないか？それとも、甘露寺じゃないと嫌か？』
甘露寺？
何故そこで甘露寺が出てくるのか
思わず口に出してしまう
『お前甘露寺にベタ惚れだろ。丸わかりだ』
俺が甘露寺に惚れている？
コイツは何を言っているんだ
確かに過保護なくらい心配になる時はあるが、それはあくまで仲間として
恋愛対象ではない
伊黒「……」
『家はすぐ近くだから、たまには上がっていけ』
伊黒「…泣咲がいいというなら」
俺は素直に泣咲に着いて行った
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白葉 - 夢主が冨岡さんのことを呼び捨てにしていることが気になるな… (2021年1月2日 15時) (
レス) id: e7b88aaa79 (このIDを非表示/違反報告)
氷雨(プロフ) - 冨岡さんや累の字、並びに隠しに"し"と言うか文字がいらないこと。早めに対処することをお勧めします。低評価の原因になると思うので。（お節介すみません） (2019年11月17日 0時) (レス) id: 741c3971d0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりま - あっ、失礼かもですが、塁の漢字間違ってます！正しくは累ですよ！ (2019年11月16日 13時) (レス) id: 5bc6cb2cde (このIDを非表示/違反報告)
シュカ(プロフ) - 細かいかもしれませんが、冨岡さんの冨は富じゃないですよー (2019年11月15日 6時) (レス) id: 179e388f03 (このIDを非表示/違反報告)
忍び - この作品も、前作も、オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2019年11月14日 21時) (レス) id: 4afe35e6c5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルサールカ | 作成日時：2019年11月14日 21時
