3人目の女王の執事[チャールズ･グレイ] (ページ30)

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『ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい………』

グレイ「A！もう怒ってないから！だから━━」

『ごめんなさい！許して父様！』

グレイ「！？」

父様

Aは確かにハッキリと言った

『ごめんなさい…もう何も言わないから…父様……』

父様？

痛い事？

まさか………虐待…？

グレイ「A、落ち着いて。ボクが誰か分かる？」

『……グ、……レイ…』

恐る恐るといった口調だった

グレイ「そう。グレイだよ…父様じゃないよ。ボクはAを虐めない。Aを虐める奴はボクが殺すから……」

『…う、ん……グレイは…痛い事しないよね…？』

心が痛んだ

ボクがあんな事をしたからAは思い出しなくなかった何かを思い出してしまったのかもしれない

ボクのせいで…

よくよく思い出してみればボクはA本人から幼い頃や両親の話を聞いた事がなかった

明日にでも女王陛下に聞こう

そして……ボクがAを守るんだ

グレイ「A、Aが寝るまでボクが一緒に居てあげるから。ゆっくり寝ていいよ？」

『何処にも…行かない？』

グレイ「行かないよ。ボクが今までAに嘘ついた事あった？」

『ううん、なかった…』

グレイ「でしょ！じゃあほら、早く寝なよ。ボクが居るから」

『……うん』