Story 63 ページ9
Hokuto side
「おつかれ」
そう言って紅音にココアの缶を手渡す。
「…ありがとう」
俺にだけ見せてくれるその笑顔が可愛くて、俺は好きで。
紅音はココア、俺はコーヒーを少しの間2人で黙って飲む。
沈黙も心地よいのは、好きな人と一緒にいるからだろうか。
向こうでは樹とAが2人で話している。
その様子はなんだか微笑ましくて、Aはまだ付き合ってないと言ったけれど、あの2人はどちらも不器用なだけで本当はどうみても両想いだし、きっとそれは本人たちも気づいてるだろう。
…俺は、少し寂しかっただけだ。
ずっと隣にいたAが、樹が、俺を残して離れてしまうみたいで。
でも、それは違う。
2人は俺をおいてはいかないし、
俺たち3人は今までもこれからも大切な存在だ。
俺は今、ああやって2人が一緒にいるのをみたら、よかった、って、心の底から思う。
「紅音。」
名前を呼ぶとこっちを向いて少し首をかしげる。
「…好きだよ」
その言葉だけで紅音は全てを察してくれる。
「私も、です。」
ぽっと頬を赤く染める様子が可愛くて、つい頭を撫でてしまった。
紅音は、人の気持ちに敏感だから、きっと俺は不安にさせてしまっただろう。
感情は、難しい。
"好き"の意味は複雑だ。
それでもちゃんと、自分の大切な人は、しっかり大切にしよう。
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アミ☆彡.。 - 何度もすみません(汗 移行前のタイトルの話でご自分ではダサいとおっしゃっていましたが、私はすごく素敵なタイトルだと思いました。青春をブルー･スプリングと言い換えるとは発想が素敵です！いいですね、羨ましいです！ (2017年7月30日 15時) (
レス) id: db6bf65f54 (このIDを非表示/違反報告)
アミ☆彡.。 - とってもキュンキュンします！私はこのお話の樹くんのキャラがすっごい好きです。一見チャラくて怖そうでも、本当は(不器用だけど)優しいのがたまらなくいいです。忙しくて更新できない時があるかもしれませんが、私は信じて待っています。頑張ってください！ (2017年7月30日 15時) (レス) id: db6bf65f54 (このIDを非表示/違反報告)
りみるく - 更新されないなら期待したくないので消されても構いません。このお話自体はとても好きなのですが。 (2017年3月26日 3時) (レス) id: 86b0595696 (このIDを非表示/違反報告)
miki - こんにちは！この話ドストライクに大好きです。更新応援してます (2017年3月7日 10時) (レス) id: 32b0bd5e4e (このIDを非表示/違反報告)
ami☆ - この話を見つけてから、一気読みしました。もう、ドキドキしっぱなしです！これから、北斗くんの心が変化するのか、戻るのか楽しみです。更新頑張ってください。待ってます！ (2017年2月23日 0時) (レス) id: 73d1008c04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りっぷちゃん | 作成日時：2016年7月31日 12時
