【新テニスの王子様】長身長髪最強男子【男主】

十八話 ページ19

スポーツマン狩り…

昨日の夜とは打って変わって青空が顔を覗かせる中コーチはそれが今日の練習メニューだと言った

風船を腰に付け鷲に破られないように逃げる
説明はそれだけだった

信乃，遥と固まって動いているとジッと此方を見つめる人物がいた

弧月「…えっと…確か…比嘉の…」

あの合宿に比嘉中は参加をしていなかったので一瞬分からなかったが帽子と特徴のある髪の毛は…

弧月「…甲斐裕次郎…だよな…？」

すると驚いたように少し目を見開く

甲斐「……」

弧月「…えっと…何か用か…？」

甲斐「…いや俺弧月中知らなかったからどんな奴等がいるのか気になっただけやっし」

弧月「…まぁそうだろうな」

信乃「甲斐さん昨日は田仁志さんにお世話になったのでよろしく伝えて下さい

本来ならばきちんとお世話になった皆さんにお礼したいんですけど…」

遥「信乃はしっかり者だネー

僕らはお礼なんて一回もした事ないよ」

弧月「…お前らは信乃を見習え」

遥「いだだだっ…？！あーなんかこの感じ久しぶり…！
相ッ変わらず痛いんだけど！」

弧月「…そりゃ痛くしてるからな」

視線を感じ目を向けるとぽかーんとこっちを眺めている甲斐

弧月「……えっと…」

甲斐「…お前チームメイトには意外と喋るんだな」

遥「いやいやそうでもないよ？

A先輩僕ら以外でも暴言なら結構…」

弧月「何か言ったか？」

遥「…いえ何でも…」



信乃「A先輩は言葉を選んでいるから少なくなるだけで

怒っているわけでも嫌ってるわけでもないですよ」

弧月「…口下手なんだ」

そう言って手首を弄る

心なしか少し耳が赤くなっているようだ

弧月「…だから…よければ話しかけてくれると嬉しい…

…テニスの事でも，世間話でも…聞くだけになるかもしれないが…」

甲斐「…おぅ…」

今度何か話しかけてみるか…


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
＿＿＿＿＿＿＿最後に試合した時とは段違いに強くなっていた

ほう…そんなにか？

…あぁ。もしも中学生がこの合宿の上位陣に勝つとしたら可能性が1番高いのがAだろう

…お前はAが現段階では何番まで行けると思うん？

……さぁな。1番ともいい勝負出来るんじゃないか？



「よっしゃじゃあ徳川に伝えたろ☆」

「やめておけ。また邪険にされるだけだぞ

…いや徳川の気持ちもわからなくないが…」

「おーいとーくーがーわー！！」

「…全く…」

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