【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

九十五話 3年の絆 ページ4

弧月「…ごめん」

普段のAからもあまり想像がつかない言葉

弧月「…海斗に…ああ言って…おいて…」

その間からは傷付けないようにゆっくり言葉を選んでいる事が聞いて取れた

弧月「…気付かなかったのは…俺だった」

海斗「…」

弧月「俺だって…怖い

…まだ皆と…テニスしていたい…と思う

それでも…俺達は絶対来年は卒業する

だから…後輩たちに残せるものは残したい…海斗と同じ気持ち

それは多分…千郷も…龍輝も…同じで…海斗が一人で考える必要ない…

俺達は残せるものが一人一人違う…

確かに部長として…海斗しか残せない事もあるかもしれない

だからこそ海斗一人に重荷は背負わせない」

海斗「…」

本当にそれでいいのか聞こうと口を開くと俺の背中に衝撃が走った

弧月「…？」

海斗「ちょっ…何…」

千郷「俺もAと同じ気持ちだよ」

後ろからの衝撃の正体は千郷の手刀だった

龍輝「俺もAと一緒だ」

今度は龍輝が肩を組んできた

弧月「…まぁこういう事だ

ひとまず来年がどうとか考えず普通の試合だと思って戦ってこい」

そう言ったAの目はいつにも増して真剣でかつ優しかった

海斗(…来年の事は考えず試合に集中…って)

海斗「そうだよ！試合！まだ途中だったよね？！」

三人は一瞬ポカンとしてから各々笑った

千郷「海斗らしいね」

龍輝「海斗だな！」

弧月「…あぁ」

海斗「…え？」

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