【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

卒業 またも不穏？！ ページ28

＿＿＿＿＿＿＿＿隠してることあるよね

“無い”と言えないのが嫌だった

信乃「A先輩？」

新「…テニス辞めるとかじゃないよね」

弧月「…なわけ無いだろ」


千郷「…俺たちと一緒に高等部のテニス部入るよね？」

弧月「……」

核心をついた質問に俺はただ黙ることしか出来なかった

龍輝「…何で黙るんだよ」

ピリッと空気が凍りつくのが肌でわかる

弧月「…俺は…」

ここにいる皆の表情はそれぞれだった

後輩達…特に信乃は心配そうに俺を見つめ

龍輝は俺を睨みつけ千郷は表情が固かった

双子も続く言葉を緊張したまま待っている


そんな中海斗は寂しげに…でも優しく微笑んでいた

弧月(…やっぱり海斗はわかっていたんだな)

龍輝「何とか言えよ…！」

流亜「兄さん…」

俺に掴みかかろうとする龍輝の前に流亜が出てとめる


弧月「…俺は…高等部には進まない」

「「？！」」

弧月「…明日から…イギリスに行くことになっている」

龍輝「…どういう意味だよ」

弧月「…そのままだ

…向こうの高校に留学する…日本に帰る予定も決まっていない」

千郷「…それは何時から決まってたの？」

弧月「…大会が終わった頃には話が出ていた

…正式に決まったのは…あの合宿が終わってからだ」

そう言うと千郷は唇を噛んで下を向く


合宿の夜，跡部と話した事が頭に浮かんだ




跡部「弧月…お前は＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


イギリスで育ったのか？」

弧月「……あぁ」

跡部「お前日本とイギリスのハーフっつってたな」

弧月「…母親がイギリス人でな…幼少期はずっと住んでいた…

…その後も…何度か短期でな…」

跡部「…やっぱりそうかなら卒業後は…」

弧月「……多分そうだ

…決定はしていないが…俺は弧月学園の高等部には進学せず…

…イギリスへの留学する…と思う」

跡部「…そうか…行きたくないのか？」

弧月「……」

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