【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】3

卒業 師弟の対決 ページ25

信乃「僕からのサーブでいいんですか？」

弧月「…あぁ」

信乃とはこの1年と半年の間何度も試合をしたからか成長がよく分かる

元々の真面目な性格もあってコントロールはコツコツと練習を重ね

みるみる上達していった

弧月「…雪月花…花の型…！」

打った打球は跳ね際を叩かれ此方のコートに返ってくる

信乃「何度も見せてもらいましたからね」

弧月「…そうだな…じゃあ雪の型…極」

信乃「うっ…！」

信乃の返した球は球威に押されアウトになる

弧月(…雪の極も返せるようになったか)

ある種パワー系の技である雪の型は信乃が一番苦手とするものだが

ちゃんと隅を狙って返してきた

弧月(…だいぶ成長したな｡これなら＿＿＿＿)


龍輝「…二人共楽しそうだな」

千郷「信乃の…後輩達の成長を一番喜んでるのはAだもんね」

双子「ちょっと〜先輩達？」

新「俺たちと試合しようよ」

千郷「信乃の試合は見なくていいの？」

双子「だって信乃の成長は俺たちもよく知ってるし〜」

新「えっ逆に先輩達知らないの〜？」

遥「え〜酷いな」

龍輝「あ？んなわけねぇだろ」

新「え〜ホントかな〜？」

遥「僕らの成長に驚かないでよね」


どうやら違うコートで3年ダブルスvs2年ダブルスの試合が始まるらしい

海斗(…部長としてはどっちも見たいんだけど

流石に身体は2つにわかれないからどうしようもない)

Aと信乃の試合は内容はかなりの接戦だがスコアは4-2とAが優位に立っている

とはいえ珍しくAは表情を歪めたり息を切らせているからそれだけ本気なんだろう

信乃の打球が決まったところでAが口を開いた

弧月「…なぁ信乃…テニスって楽しいか？」

その質問はAが昔かけてもらった言葉で

曰く頭がスッキリする言葉らしい

信乃「…勿論楽しいだけじゃありません

辛いことだって悔しいことだって経験してきました



…でも僕はテニスが…いえただのテニスじゃなくて

弧月中でやる…A先輩達と一緒にやるテニスが大好きです！」

弧月「…そうか…俺も…ここにいる皆とやるテニスが大好きだ」

そう言ってAはこれまた珍しくくしゃっと笑った

すると案の定光が溢れ…Aの身体を包んだ

そしてそれに共鳴するかの様に信乃の周りに淡い色の光が溢れた

海斗「信乃も天衣無縫の…」

そこまで言いかけて何か違うことに気付く


信乃「行きます…！＿＿＿＿＿＿＿＿」

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