【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】2

五十一話 藤寺遥 ページ9

僕のマッチポイントのまま長いラリーが続く

遥(…くそっ…！)

僕は肩で息をしているのに対してA先輩はまだ全然息がきれていない

弧月「…遥」

遥「…ハァ…ハァ…？」

ラリーの最中にA先輩が口を開く

弧月「返事は要らない聞け

お前が今悩んでいる事,思っている事は何となくわかる」

いつもとは違う荒々しい口調で饒舌なA先輩

弧月「俺は口下手だから何も上手いことは言えねぇ

…だから俺はこの勝負を受けた

お前は俺が手を抜いてる様に見えたらしいがそれは少し違う」

A先輩のスマッシュがコートに刺さる

弧月「…俺はお前の頑張りが見たかった

左右に走らせたのはそのためだ」

遥「…！」

弧月「…話しすぎたな」

そしてそのまま試合は続き僕は負けた

遥「ハァハァ…」

弧月「…立てるか？」

遥「少し,休んで行く…」

弧月「……汗かいてる…冷えるぞ」

そう言うとひょいっと僕を抱える

遥「…A先輩…ありがとう,ございました…」

弧月「…いや」

遥「…」

弧月「…体力…だいぶついたな」

遥「……」

その言葉に僕は答えることが出来なかった

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朝食会場

跡部「今日の練習は学校をシャッフルした練習だ

チームはホワイトボードに貼り出しておく

朝食を食べたら各チームで集まれ！以上だ」

会場内はざわざわとなり部長副部長を除く全員がホワイトボードを見に行く

不二「青学以外は被らないようになっているんだね」

海斗「そうした方が学べるものも多くなると思ったからね

青学は9人だから被る所も出ちゃったけど…」

遥「……」

龍輝「お前が黙ってると不気味だな…」

遥「えぇ〜可愛い後輩にそんな事言っちゃう？」

二人は茶化し合っているが…

チラッと新の方に視線を向ける

新「…」

いつもなら混ざる新もこの時は静かに遠目で見ていた

弧月「…海斗」

海斗「ん？どうしたの？」

弧月「……いや…何でも無い…」

海斗「そう？」

双子の事を心配しているのは丸分かりだ

海斗(…幼馴染に隠し事は無駄だよA)



…まぁ早朝の試合は見てたから知ってるってだけだけどね

海斗(…俺も二人に声だけは掛けておこうかな？)


金太郎「海斗の兄ちゃん！後で試合してくれへん？」

白石「コラ金ちゃん！無茶言うたらアカンて」

海斗「ん〜時間があったらね」

白石「…スマンな海斗クン

言う事聞かんかったら遠慮なく怒ってや」

海斗「了解」

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