【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】2

五十話 双子 ページ8

試合は進み僕のマッチポイント

遥「…っ！何でっ？！」

弧月「…いいから続けろ」

完全になめられている

あのA先輩相手に僕単体で勝てるわけが無い

つまりA先輩に手を抜かれている

遥「くっ…！」

遥(何で？！僕は本気のA先輩と戦って知りたかっただけなのに…)

最初から勝てないと分かって挑んだこの勝負

弧月「…ハッ…！」

遥「…くっ…！」

僕はただ……

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「…で？どうしたのかな？」

新「…いや…でも…」

「遠慮はしなくてもいいんだよ

俺は確かに弧月中じゃないけど

これでも部長だから少しは力になれると思うよ」


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新「…幸村さん

俺が双子なのは知ってるっすよね」

幸村「あぁ神奈川予選でブン太とジャッカルを手こずらせた双子ペア…

真田から聞いているよ」

新「…」

幸村「悩んでいるのはその双子の弟の事かな？」

新「…(コクッ

双子の弟…遥とは生まれた頃から何をするにもずっと一緒で

…でも最近は遥に…何ていうかその…置いていかれた感じがして」

話している間幸村さんには関係ない話なのに真剣に聞いてくれた

新「しかも何を考えてるか分からないし…

何かを隠すような笑い方だし…」

幸村「…なるほどね」

しばらく何かを考えると

幸村「きっと大丈夫だよ」

新「…え？」

幸村「きっと大丈夫

新くんが遥くんの事を大切に思う気持ちがあれば大丈夫だよ」

新「…はい

ちょっとスッキリしたっす

ありがとうございました」

幸村「話聞いてほしかったりしたらいつでも声を掛けてね

…それに君にはいい先輩達がいるじゃないか」

ハッとして振り向くと千郷先輩が立っていた

千郷「幸村くんありがとうね新の話聞いてくれて」

幸村「いや赤也とちょっと似てるし楽しかったよ

…それに彼らの頼みだし…ね？」

新「？」

幸村さんの最後の言葉は聞き取れなかった

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