【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】2

八十七話 弧月の頼み ページ45

両方の試合も終わって最終試合が近付く

弧月(…どうせダメ元だ…頼んでみるか)

最終試合の対戦相手である青学の方に行くと菊丸が気づいて手を振る

振り返して手塚と大石を呼んで貰う

菊丸「おーいし！手塚！Aが呼んでるよ！」

大石「？」

弧月「…すまない…少しいいか…？」

手塚「…あぁ不二後は頼む」

不二「了解」

人気の無いところに来てもらい本題を切り出す

大石「それでどうしたんだい？」

弧月「…凄く不躾な事だが…頼まれてはくれないか…？」

手塚「…内容によるな」

弧月「……」

一度短く息を吐き思っていた事を口に出す

弧月「…＿＿＿＿＿＿＿」

大石「えぇっ？！…いや俺は構わないけど手塚は…」

手塚「…いいだろう」

弧月「…ありがたい」

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青学戦前Aの姿が無かった

海斗「あっ千郷A見てない？」

千郷「いや見てないけど…どうしたの？」

海斗「目立つのに姿が見えないから気になっただけだよ」

信乃「A先輩ならさっき青学の方に行くのを見ましたよ」

海斗「青学に？」

新「あ〜あA先輩俺らを捨てたのかな〜？」

遥「酷いな〜傷付くな〜」

信乃「なわけないでしょ！もう新も遥もすぐそうやって茶化す…」

海斗「アハハっ;じゃあA呼んでくるねオーダー組みたいし」

青学の方に向かうと越前くんが近付いてくる

越前「どうしたんっすか戸塚さん」

海斗「Aが青学の方に行ったって聞いたんだけど何処に居るか知ってるかな？」

越前「あぁ…さっき手塚部長と大石先輩連れてどっか行ったっす」

手塚くんと大石くんを連れて…？

海斗「ありがとう」

多分そう遠くは無いだろうと思い周辺を探しているとAの声が聞こえた

海斗「A…」

声を掛けようとしたときAは何かを決意するかのように短く息を吐いた



弧月「…二人には…ウチの後輩と戦ってほしいんだ」

海斗「…！」

…その言葉で何故か心臓が熱くなる

弧月「…手塚には信乃…大石と菊丸には…ウチの双子を相手してほしい」

大石「えぇっ？！…いや俺は構わないけど手塚は…」

手塚「…いいだろう」

弧月「…ありがたい」

手塚「だが俺からもいいだろうか」

大石「手塚？！」

弧月「………あぁ勿論だ

…俺たち三年はもう卒業だ…少しでも…後輩に何かを残さないとな…」

Aは少し寂しげな表情をして小さく呟いた

海斗「……」

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