【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】2

八十五話 ルール ページ43

弧月「…それで？ルールを決めるってのはどういう意味だ？」

幸村「そのままの意味だよ

例えばだけど利き腕じゃないほうでプレーするとか技禁止とか」

弧月「幸村がよければ俺はそれでいい」

幸村「じゃあ2つは決まりね」

弧月「2つは…？」

その後幸村の口から出たのは奇妙なルールだった


弧月「…なぁそれやめねぇか？」

幸村はニコニコするばかりで何も言わない

弧月(…折れる気はねぇな…)

半ば此方が折れる形でレシーブ位置につく

幸村「いくよ…！」

弧月「…＿＿＿＿＿＿＿」



ミーティング…とは言ってもウチの部員だけやといつの間にかお笑い講座になる

案の定今日も小春とユウジが新作を発表仕出してお開きになった

金ちゃんは何処かに走っていき

財前は「先輩らの茶番コントには付き合っとれんっすわ」と言って早々風呂に向かった

俺は特にすることも無くて暇やったから自主練習しようとコートへ向かう

白石「…ん？この音は…」

音のする方に行くと幸村くんと弧月くんが打ち合っている

白石(ハイレベルやな…)

しかし二人のラリーは少し変わっていた



幸村「素直…！」

弧月「…しっかり者…！」

ラリーをしながら二人は言い合っていた

白石(…とりあえず一段落付くまで待とか)

そして幸村くんがポイントを取り一段落付いたところで話しかける

白石「幸村くん弧月くん」

幸村「白石どうしたの？」

弧月「…まさか…聞いていたか？」

白石「ラリー中の言い合いか？」

弧月「……」

顔を逸して結ってある髪のゴムを触る

白石(…確か照れたときの反応って流亜くんが言っとったな)

よっぽど恥ずかしいのか耳まで赤くなっている

白石「で？何やっとったんや？」




どうやら普通じゃ面白くないと様々なルールを付け足したらしい

白石「ん？じゃあ何か言い合っとったんは…」

幸村「“打ち返す時にはチームメイトのいい所を言う”

まぁ後輩に限定したんだけどね」

白石「なるほどな」

弧月「……早く始めよう」

照れていた弧月くんも後輩(…多分信乃くん)のいい所は尽きへん様で長く打ち合いが続いた

結果弧月くんがぎりぎりで勝ったものの普段のクールさからは想像出来んほど照れている

幸村「やっぱり強いねA」

うずくまって顔を隠している弧月くんに幸村くんは容赦ない言葉を掛けた

幸村「じゃあ次は白石とだね」

弧月「まだやるのか…？」

幸村「Aにはあと2人…いや3人かな？

可愛い後輩が居るでしょ？」

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