【テニプリ】 長身長髪最強男子 【男主】2

六十五話 遥の悩み ページ23

午後の練習が終わってお風呂に入ったあとは各自自由に行動していた

海斗(…あれは)

ボーッと外を見つめる遥の姿があった

海斗「髪位ちゃんと乾かさないと風邪引くよ」

遥「…そうだよね」

首にかけていたタオルを手に取り髪を拭いていく

海斗「ドライヤー掛けないと乾かないでしょ」

遥「えー普段掛けないよ？」

海斗「風邪引くよ？じゃあ乾かすから洗面所行こう」

遥にいつもの様な元気さは無い

何に悩んでいるか詳しくは知らないが

これ以上険悪ムードが長引くと他校や信乃,流亜が心配する

髪を乾かしながら遥に聞く

海斗「何をそんなに悩んでるの？」

遥「え〜？僕は何も悩んで無いし

強いて言えば新の子供っぽさに呆れてるだけで…」

明るくそう答えるが表情は暗く上手く笑えてない

海斗「遥普段は隠すの上手いのにこればっかりは隠せてないよ

Aは遥が何に悩んでるか気づいてたしね」

俺で良ければ話してよと言うとポツポツと話しだした


遥side

遥「…僕って存在価値ある？」

海斗「どういう事」

海斗先輩はドライヤーの電源を切ってコトっと置いた

遥「レギュラーに本当に僕は必要だったの？

1年の時には海斗先輩にもA先輩にも…

当時の部長副部長にも迷惑ばっかりかけて…」

海斗「…」

言葉が止まらない

遥「肝心な所でミスするし…」

無意識に涙が出て服を濡らしていく

遥「僕は新とセットでしか戦えないけど新は多分一人でも戦える

…僕がレギュラーにいる意味って」

あぁ…こんなの海斗先輩に話して何になる

困らせるだけじゃないか

海斗「何だそんな事で悩んでたの？」

遥「そんな事って…！」

海斗「ん〜…まぁもう言っても大丈夫だよね


今だから言うけど遥をレギュラーにしたいって言ったのはAなんだ」

遥「…え？」

海斗「部内試合の時は新と組んで無かったよね

Aはその部内試合の時に遥と対戦してレギュラーに入れたいって言ってきたんだ」

あの時はストレートで負けた

それなのに何で…？

海斗「A曰く努力家で良く周りが見れるから…だって

それで遥をレギュラー候補に上げた

珍しいんだよ？Aがあれだけ推すなんて…

その後の練習試合で二人が組んだときに俺とA…

あとあの時は前部長も居たかな…？

三人で新と遥のレギュラー入りを決めたんだ

だから存在価値無いなんて思う必要は無いし

…何ならダブルスを組んでもらっている最大の理由は」

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