家庭教師に一目惚れされました《黒》

#42 ページ42

＊







渡辺「昨日、ごめんな」


『へ…？』






思ってもなかった言葉に

思わずまぬけな声が出てしまう








渡辺「でも、A可愛すぎて

俺、理性なんてたもてなかった」







あまりにもストレートな言葉に

顔が火照ってしまう









渡辺「顔、赤いけど。もしかして照れてる？(笑)」


『て、照れてなんか…！っん、』









廊下の真ん中でキスなんて

誰か来たらどうするの…！









『翔太くん、こんな所で…』


渡辺「"こんな所"じゃなかったらいいの？」


『そういうわけじゃ…！』









完全にからかわれてるよ…

私ばっかり恥ずかしい思いしてる気がする









渡辺「ほんと、可愛すぎ」







私の頭をポンポンしながら目線を合わせてくる

仕草は同じ歳なのに色気があってかっこよかった








『翔太くんだってかっこよすぎるのに…』


渡辺「っな、」









びっくりしたのか顔が赤くなってる翔太くん

しばらく黙り込んでるし





私まずいこと言っちゃったかな…？





と、思ったのもつかの間









渡辺「Aさ、今日俺の家に泊まりに来てよ」



『で、でも今日は蓮先生の授業が…

ちょ、翔太くん…っ』









いきなりのハグに身体が熱くなる









渡辺「あいつのとこに行くなよ…。

A来てくれないと俺死んじゃう、」









え！死んじゃうの？！









『それは、だめ…！』

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