こじらせ廉くん［番外編］ (ページ11)

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『ねぇやだってばｯ！』

　

文句を言うAをズルズル引っ張って
ある場所へ連れてきた。

　

廉「海人おる？」

　

［あ、お久しぶりです
いますよ？呼んできますか？］

　

廉「あー、大丈夫
今空いてたりする？」

　

　

［ちょうど今入った子が予約してた最後の患者さんですけど、、、
彼女さんですか？(笑］

　

廉「そうなんよ(笑
入れてもらっていい？」

　

［分かりました
待合室で待てそうですかね？(苦笑］

　

あまりのAの半ベソ状態を見て
気を遣って空き部屋に通してくれた。

　

『ねぇ帰るｯ....ﾋｯｸ(泣』

　

廉「ほっといたらもっと痛なるで？
それでもいいんや
俺おるし頑張ろ？」

　

『んんｯ....(泣』

　

空き部屋のベッドに腰掛けながら
説得を試みるもなかなか上手くいかない。

時間かかりそうだなぁ。

　

廉「A歯医者さんも苦手なんか？」

　

『やだｯ、全部やだぁｯ！』

　

廉「A？声大きいで？」

　

『んぅ....』

　

口尖らせて、なにその顔可愛い。

ってちゃうわ。

　

？「久しぶりかと思えば急に彼女連れてくるじゃんよ、廉(笑」

　

廉「久しぶり、海人
ごめんな、忙しいんに」

　

海人「今日の子たち頑張る子ばっかだったから
そんなバタバタしてないよ(笑」

　

大学の時の後輩・海人。

同じ病院で小児歯科の先生をしてる。

　

海人「診察室空いたから移動しよっか」

　

『やｯ...れぇん....ｯ(泣』

　

海人「あれ、歯医者嫌いなタイプ？(笑」

　

廉「まだ子供なんよこいつ(笑」

　

「痛いことしないって約束するから
向こうの部屋行けない？」って
Aの目線に合わせて問いかけて
「行ける...ｯ」って頑張って答えてるA。

海人、見直したよ(笑

　

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