入学式、それから ページ4
吹奏楽部の盛大な演奏をBGMに新入生が入場してくる
そして、その新入生の中に見覚えがある人物が2人いた
ヘルメットを被った紫の瞳の彼と、空色で猫っ毛の髪と瓶底メガネをかけた彼
あんな見た目の奴、アイツら以外に有り得ないやろ
新入生が全員入場した後、順々に名前が呼ばれる
｢＿＿
返事の声的にも、絶対にアイツらだ
それ以外に見知った顔の新入生はいなかった
ということは在学生の中にいるのか??と考えていると、生徒会長の話が始まろうとしていた
｢＿＿続きまして、生徒会長のお話です
生徒会長、黒澤くん、お願いします｣
やはりどこかで聞いたことのある放送の声を聞きつつ、生徒会長の黒澤くんの方を見た
ステージに登り、マイクの前に立ったブロンドの髪、何もかもを見透かすような紅の瞳の彼は、紛れもない、前世で忠誠を誓った彼だった
俺は前世と変わりようのないその姿を見て、思わず涙した
隣の水彩さんが驚いているように見えるが、流れる涙は止まることを知らないようだ
『ﾎﾞｿｯ…やっと…やっと会えた…』
俺がボソッと呟いた言葉に反応するように、彼は俺の方を向いて、目を見開いた
そして早急に話し終えて、俺の方を見ながら口パクで｢A、あとで生徒会室へ来い｣と言った
それを見て頷くと、満足したようにステージから降りた
そうか、グルッペンは記憶があるんや
入学式が終わり、教室に戻る俺たち
帰る途中、水彩さんがとても心配してくれていたが、いわば嬉し泣きなので、大丈夫と言っておいた
教室にて、色々な配布物をもらったあと、軽い自己紹介が始まった
それまでグルッペンのことばっか考えてクラスメイトを見ていなかったからか、俺の隣の人が自己紹介をしたときは驚いた
30人クラスで縦6人、横5人でできた座席
前
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇
〇〇〇●〇
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇
〇〇〇〇〇
後
俺の席は黒い丸のところ
そして隣はその両隣のことや
番号順的に俺の右隣の人が自己紹介をした
｢どうも〜僕です、
一応生徒会入ってまーす
1年間よろしく頼んます〜｣
のんびり口調に、底知れぬ鬱オーラ、もうあいつしか居ないだろ
まさかの俺の右隣は大先生だったのだ
俺が驚きで大先生の顔を見るも、向こうは記憶が無いのだろう、微笑み返されただけだった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 275人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まーぶる(プロフ) - こちらこそ、よろしくお願いします!!! (2019年6月27日 21時) (
レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - まーぶるさん» ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！これからもよろしくお願いします！！ (2019年6月27日 21時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
まーぶる(プロフ) - こんにちは!!実は、前の作品から見ていましたが……めっちゃ面白いデスね！これからも、更新頑張ってください!!! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 202e147d3a (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - ロアさん» ありがとうございます!!! (2019年6月13日 21時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2019年6月13日 21時) (レス) id: 148e7f1d83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Na-ru x他1人 | 作成日時：2019年6月10日 20時
