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『あれ?』


雑面の見えた路地裏を覗くと、150〜160cm台の男が、寒さを凌ぐように、三角座りで丸まっていた


鳶色より濃い髪はボサボサで、マゼンダより少し薄めの瞳には光が灯っていない


『あの…ロボロ…さんで間違いないですか?』


声を掛けると肩をびくつかせ、更に縮こまってしまった


rb「な、なんで…俺の名前…知っとるん…?」


掠れた声でそう言った


『…私たち、この国の幹部です』


rb「…幹部……」


『…ロボロさんがよろしければ、私たちに着いてきてくれませんか?』


rb「…誰にも…虐められない?」


『もちろん』


rb「…温かい飯、沢山食える?」


『保証しましょう』


rb「…俺のこと…大切にしてくれる?」


『仲間になる以上、それは当たり前』


rb「…わかった…ついてく」


『ん、わかった、はい』


そう言って、アガピは手を差し出した


ロボロもそれに応えた









ロボロを連れて、4人で帰ると、グルッペンとトントンが出迎えてくれた


gr「そいつがロボロか?」


ロボロはグルッペンが怖かったのか、私の後ろに隠れてしまった


『ロボロー大丈夫やぞ?グルッペンはこの国の総統や』


rb「総統…税金を自分の娯楽につかってた?」


『あーちゃうよ、その人から総統の座を奪ってくれたんや

グルッペンなら、この国を変えてくれるで』


rb「…アガピとコネさんとシャオロンの…上司?」


kn「んーまぁ簡単に言ったらそうやな、うん」


rb「…なら、よろしくする」


そう言ってアガピの背中から出てきた


rb「ロボロです…ここなら誰も虐めてこないってアガピに言われてきました…よろしくお願いします…」


やはり、人が怖いのか、足が震えていた


gr「…うむ、ここにいる者は決してそのようなことはしない

それは必ず、保証しよう

兎に角今は飯を食べた方が良い

食堂行くぞ」


アガピはロボロに城内の説明をしつつ食堂へ向かう




ガチャッ


食堂のテーブルに置かれた沢山のご飯

それを見たロボロはとても目を輝かせていた


『お腹いっぱいになるまで食べな?』

rb「おん!!」


ロボロはまずはじめにスープを飲んだ

いくら暦の季節が春でも、夜はそれなりに冷え込む

ここのスープはとても美味しく、身も心も温まるのだ


rb「…温かい……こんなに温かいスープは初めてや…」


その後ロボロのご飯を食べるペースは止まることを知らないのか、あっという間にテーブルの上のご飯を平らげていった


rb「いやーごちそうさまでした」


ロボロの目はすっかり光を取り戻していた

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シオン - 原作恐ろしやw (2019年6月19日 15時) (レス) id: b0e47d3c68 (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - シオンさん» 原作の王様ゲームを元にするとどうしても残酷に…wありがとうございます!!!頑張ります!!! (2019年6月18日 17時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
Na-ru(プロフ) - シエルさん» 返信遅くなってしまい、申し訳ございません!!!好きだなんて言ってくれてありがとうございます!!!嬉しいです!!!これからも頑張ります!!! (2019年6月18日 17時) (レス) id: 4cf4765783 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 結構残酷っすね(苦笑)でもおもしろいっす!これからの結果が楽しみです!がんばってください! (2019年6月18日 17時) (レス) id: b0e47d3c68 (このIDを非表示/違反報告)
シエル(プロフ) - マンちゃああああああああぁぁぁん!!!!! この作品好きです!これからも頑張ってください!! (2019年6月11日 7時) (レス) id: 3f85c1dc2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Na-ru | 作成日時:2019年5月29日 23時

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