It was fate... ≪第一章≫ (ページ9)

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春 [りょう] ページ9

若干俺らの波に飲まれてた気もするが、Aは東海オンエアメンバーの一員として加入することになった。

マネージャーとはいえ、これから大事な、かけがえのない仲間になっていくはずだ。

だから俺は、Aを1人の大事なメンバーとして迎えよう、と2人に話した。

もちろん2人は「俺らもそのつもりだ」と。

……俺はAに惚れているのかもしれない。

今までにも恋愛経験はもちろんある。
だけど、この感情は今までとは違う。

これがもしかしたら父性本能というものかもしれないが、
俺はカフェでAを初めて見たときから、Aの震える小さな細い肩を抱きたくてしょうがなかった。

もしAが俺らの動画に出ることがあれば、Aに対しての嫉妬から批判してくるリスナーもいるだろう。

これ以上Aを傷つけるようなことはしたくない。
それはてつやもしばゆーも同じだろう。

でももしそういうことがあったなら、
俺がAの一番近くにいたいと思った。

そういう存在でありたいと思った。