It was fate... ≪第一章≫

失望 ページ1

A「……落ちた…」

大学受験に失敗した。
しかも、これは第3志望の学校で、もう手札はない。


「これから何をすればいいっていうの…？」

頭が真っ白になって、涙すら出てこない。
浪人をするにも予備校に通うお金もないし、もうこの受験でお金は使い切ったようなもんだ。

最後のチャンスを逃した。

A「フリーターになるしかないじゃん…」

別に、私はフリーターに偏見があるわけではない。
ただ、大学に進学して学びたいことがあっただけ。



とりあえず、その日はいつも聴く音楽も何も聴かずに、無心で家に帰った。

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