鬼ごっこ〈坂口安吾〉 ページ49
まぁ、そこからが大変だったわけで。
太宰の言っていた通り談話室を覗いて見たら、もうそこにはヤロー共しかいなかった。
Aは何処にいるんだ？っと聞いてみたところ。
「Aか…確か食堂に行ってつまみ食いをするって言って出ていったはずだよ」
っと親切に教えてくれたもんだから、食堂と呼ばれるところに行ったところ、そこももう誰もいなかった。
また、食堂にいた奴に同じ質問をしたところ。
「A？うん、さっきまでここで俺のおはぎを食べてたよ。重治、Aが何処にいるか分かる？」
重「えっとね…この時間帯だし、バーの方に行ってちょっかいでも出してるんじゃないかな」
って言われたもんだからバーに行ってみたところ、やっぱりAと言われるヤツは居なくて。
代わりに中也がいた。
中「あ？A？そうだな、さっきまではここに居た。でも直ぐに出て行っちまったぞ？…何処にいるか？司書室にでもいるんじゃねぇのー」
って伝えられたもんだから司書室に顔を出したが、お決まりの通りそこにはいなくて。
「Aさんですか？そうですね…私に羊羹を預けて下さった後、直ぐに部屋を飛び出して行ってしまったので…こういう時はエントランスにいるのでは？」
っと言われてエントランスに来てみたが、やはり居なくて…そろそろ俺の何かがぶち切れそうだった。
坂「なぁ、アンタ」
「は、はい！何でしょう？」
坂「Aって奴を知らないか？」
「Aさん…ですか？それならさっき中庭の方に散歩に行かれましたよ？」
そう言って帽子と丸眼鏡をかけた顔を不思議そうに傾げられたもんだから、俺は「ありがとな」っと礼を言って中庭へと駆け出した。
今度という今度は絶対に捕まえてやる。
そういう心持ちを何故か持ちながら。
青々と茂った草花が生えている中、俺は中庭に付いたがそこに女はいなかった。
坂「…またかよ…」
何だAって奴…くノ一か？
俺の気配を察知しては逃げているとしか思えねぇ。
折れかかった心を何とか奮い立たせ、近くにいた男に声をかけてみた。
坂「…アンタさ、Aって奴知ってるか？」
「ん？A？それなら…」
『私をお呼びかな？坂口安吾先生』
頭上から声がした。
いきおいよく上に顔を上げてみて、目を細める。
逆光で良く見えないが、少女とも女とも捉えられる体つきの奴が真上にいた。
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新美悠華＠文アル大好き💛 - リクエスト良いですか？夢主ちゃんが死にたがってたらを秋声君と志賀さんで御願いして良いですか？ (2023年3月19日 9時) (
レス) @page25 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
新美悠華＠文アル大好き💛 - 秋声のどこが地味なん検討つかへんやるときはやる人なのにね (2023年3月19日 9時) (レス) @page10 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
法蓮草(プロフ) - 朔さん» リクエストありがとうございます！！全然大丈夫ですよー！！私も坪内先生と司書ちゃんの絡み見てみたいですから！wwもう作品がいっぱいになっちゃったので次の作品で書いちゃいますね！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 6397094652 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 長文失礼しました。 (2018年7月15日 2時) (レス) id: f66b36a2fa (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!!毎回毎回とても面白くて大好きです...!リクなのですが、テーマは何でもいいので坪内逍遙と司書ちゃんを絡ませてほしいです...!無理でしたら大丈夫なんです!!これからも更新頑張ってくださいね!! (2018年7月15日 2時) (レス) id: f66b36a2fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：法蓮草 | 作成日時：2018年5月28日 22時
