短冊〈宮沢賢治〉 ページ30
「あれ？Aさん？」
『あ、賢治君』
すると賢治君は顔をほころばせて「わぁ！こんにちはー！」っと言いながら此方に小走りに近づいて来てくれる。
天使かな←
賢「ねぇ、今日は何をしてるの？」
『今日はね、明日使う短冊を作ってたんだよ〜』
そう言って近くにあった短冊を手繰り寄せると、賢治くんの小さな掌に置いてあげる。
白や黄色、赤や紫など色とりどりである。
『どうかな？よく出来てるでしょ』
賢「うん！凄い綺麗な形だね！」
あ、天使や←←
私はその気に当てられたのか何なのかは分からないが、顔を覆って後に卒倒してしまった。
尊すぎて辛たん…。
賢「ど、どうしたの？！」
『あ、大丈夫だよ…辛いだけ…』
賢「え？！」
あ、明らかに違う意味として捉えたね。
誤解を招いてはいけないっと思い、私はすぐに身を起こすと賢治君の頭を軽く撫でた。
『賢治君が可愛すぎただけだよ。これはいい事だから気にしないでね』
賢「？わ、分かった！」
少し首をかしげられたが直ぐに笑顔を返してくれた賢治君は、私が先程渡した短冊を愛おしそうに見つめ出す。
え、よせやい。照れるじゃないか。
賢「それにしても…立派な色だねぇ」
『野菜の鮮度見てるみたいだね、賢治君。さて、そんな君に一つ教えてあげよう』
私は賢治君の隣に身を移動させると、色とりどりの短冊達に向かって一枚一枚指を指していく。
『皆、違う色達だよね？』
賢「うん、そうだね」
賢治君が興味津々っと言った感じに話を聞いてくれるので、私は今日早速本で調べた知識を共有してあげることにした。
『短冊の色一枚一枚に意味があるのは、知ってた？』
すると知らなかったのか、賢治君はいつもまん丸な目をもっとまん丸にして此方を見る。
ふふっ、いい反応！
『赤は誠意、紫は知識って感じで。短冊の色にも意味があってね？それを考えながら明日笹につけるのもいいかもね』
賢「うわぁ！それは素敵だね！」
予想以上のいい反応で此方の方が嬉しくなってくる。
相手が汚れていない純粋な天使でよかった…。
賢「ねね！僕にオススメの色って何色？」
『へ？賢治君にオススメの色？！』
何その占い的なモノ！私したことないんですけど！
いや、賢治君にオススメの色だろ？ってことは賢治君に近い感じの意味を持つ色を選べばいいから…。
『んー、じゃあ。青色はどうかな？』
そう言って青色の短冊を賢治君に渡してみた。
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新美悠華＠文アル大好き💛 - リクエスト良いですか？夢主ちゃんが死にたがってたらを秋声君と志賀さんで御願いして良いですか？ (2023年3月19日 9時) (
レス) @page25 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
新美悠華＠文アル大好き💛 - 秋声のどこが地味なん検討つかへんやるときはやる人なのにね (2023年3月19日 9時) (レス) @page10 id: 5309fc8273 (このIDを非表示/違反報告)
法蓮草(プロフ) - 朔さん» リクエストありがとうございます！！全然大丈夫ですよー！！私も坪内先生と司書ちゃんの絡み見てみたいですから！wwもう作品がいっぱいになっちゃったので次の作品で書いちゃいますね！ (2018年7月15日 7時) (レス) id: 6397094652 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - 長文失礼しました。 (2018年7月15日 2時) (レス) id: f66b36a2fa (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!!毎回毎回とても面白くて大好きです...!リクなのですが、テーマは何でもいいので坪内逍遙と司書ちゃんを絡ませてほしいです...!無理でしたら大丈夫なんです!!これからも更新頑張ってくださいね!! (2018年7月15日 2時) (レス) id: f66b36a2fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：法蓮草 | 作成日時：2018年5月28日 22時
