帝國図書館日乗！【黄葉】

縁〈青い花組〉＊モナカ様リク ページ2

縁。

それは解けたくても解けられないのが関の山っと言ったところなのだろう。

今行われている、両サイドからの絡みというのも。


「聞いてよ、A！又中也がさー！」

中「あ？！ッんだとモモノハナ野郎ッ！」

太「ひぃっ！」


聞こえない聞こえない、なーんにも聞こえない。

ってか結構強く耳を塞いでいるはずなのに、なんでこの人達の会話がこんなに聞こえんのさぁ。

どんだけ大きな声で話してんの？！！

私はもう偏頭痛ぐらいの頭痛がしながらもそっと手を耳から外してグビっと緑茶を飲む。

しかし、その僅かな間でも喧嘩をやめない二人。

そっと後ろを向くと、待機している安吾と織田作はその光景を見ながら手を叩いて大爆笑していた。


此奴ら…後で覚えとけよ…。


そっと復讐心を胸に誓い、私はカウンターの方へと体を向けると二人に会話を試みる。


『ね、中也。一回落ち着こう。太宰先生も、ね？』

「「…まぁ、Aが言うのなら…」」


なんて聞き分けのいい人なんだ←

若干感動しながらも『で、なんで喧嘩してたの？』っと聞いてみると、両者は共に相手を指さして剣幕を下ろした。


「「だって此奴が！！！！」」

『だってもクソもありませんッ！！！！』


良い歳こいた文豪でしょ！二人共！！

又痛んできた頭を抱えながらふと思う。

母親になったことはないからよく分からないが、きっと男の子を産んだ時ってこんな感じなのか。

母親って、大変だ。全国のお母さんに幸あれ…。


『…分かった、分かりました。じゃあ喧嘩の内容だけでも教えて下さい。それで解決するかもですし』


すると何処か腑に落ちないのか、二人共口を尖らせながら渋々っと言った感じに口を開いた。


太「中也が俺の事ヘタレだって…」

中「太宰が俺の事を怖いって言いやがってよー」


…いや、これは私にはどうしようもない。

だって…


『事実やんけ』


「「Aまでそう言うかッ！！！」」

『それが本当の事だからですー！！！』


堪らずそう返すと、もう現場の収集が付かず、終いには三人共席を立って揉め始めた。

その光景を見ていた二人の存在も忘れて。









織「ほんま、この三人はおもろいなぁ」

坂「そうだな。でも」






一番楽しんでいるのは、当の本人達なんだろ？

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青い花とは、太宰先生、中也達が中心になって発足した文芸同人誌の事です。


やばい、早めの冬眠をぶちかましてしまった…！←

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