7話 ページ7
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「おおい白福(妹)ー……あれ、赤葦」
「かっこいもうとってわざわざ言う必要あります?」
「お疲れ様です木葉さん」
「ちょうど良かったわ二人とも。早く来いよー」
「何かあったんですか」
呼びに来たらしい木葉さんに続いて倉庫から出る。
急な照明の明るさに目がチカチカした。
ちょっと待て白福完全に目瞑ってるし。
それで躓いたらどうするんだろ。
「いや?今残ってるメンツでコンビニ寄ることになっただけ。先輩達が奢ってやんよ」
「いいんですか?ありがとうございます」
「私着替えてきていいですか?」
「おーはよ行ってこい」
許可を貰うやいなや、白福はダッシュで体育館を出ていった。
結構速いな。実は運動出来たりして。
ふと思う。
白福のそういうことはなんにも知らない。
英語が得意なことくらい。
いやまあちゃんと話したの二日前なんだから仕方ないと言えば仕方ないけど。
さっきゆっくりでいいって思ったくせに。
と、突然脇をどつかれた。肘で。なんで?
軽くだけど、普通に痛い。
「……いって……何ですか木葉さん」
「ふうん?」
「何ですその顔」
「あそこで何してたんだよお前。二人で。二人きりで」
「別に何もしてませんけど……」
二人でを強調しないで欲しい。そこらへんの羞恥心は俺にもあるんだし。
置いて行こうかこの人、と半分くらい本気で考えた。
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あまりやる気の感じられないいらっしゃいませ。
そんなものは、騒ぐことに夢中な男子高校生の耳には届きもしない。
店内にかかる最近のヒット曲と一緒だ。
なんの曲だっけこれ。
確か木兎さんが前聞いてて……あ、おにぎり安い。
「肉まん!俺今肉まんの気分!赤葦は!?」
「木兎さん奢ってくれるなら食べます」
「もう全員まとめてそれでいいんじゃん?」
「三年で割ろうぜー……白福たちどこ行った?」
「呼んできます」
「頼んだー」
頼まれたので、軽く店内を徘徊する。
意外とすぐ見つかった。
お菓子とか見てるのかと思ったが、違った。
雑誌コーナーの向かい側。
日用品なんかが置いてある場所に三人、固まって顔を付き合わせていた。
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飛鳥(プロフ) - シェルファさん» コメントありがとうございます!お待たせしてしまい申し訳ありません今公開しました!引き続きよろしくお願いします! (2019年6月30日 15時) (レス) id: d93720a371 (このIDを非表示/違反報告)
シェルファ(プロフ) - あー、早く続編が見たいです! (2019年6月30日 11時) (レス) id: ed405ee373 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:飛鳥 | 作成日時:2019年5月4日 23時