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「急に呼び出してなに、パシリ?」
「人聞き悪いなー。せんせーと遊ぼうと思って。」
折り紙を持って病室に入ると、彼女は
ぶーっと口を尖らせてすねたような態度をとる。
折り紙を机にどさりと置き、横の椅子に俺は座る。
彼女はそれを見て満足そうな顔をしてから折り紙に手をつける。
「せんせーさ、鶴折れる?」
「鶴?折れるけど。」
彼女はほんと?と喜んで紙を俺に渡し教えて欲しいのと、はしゃいでいる。
「誰かにあげるの?」
「....ひみつー。せんせーには教えない。」
「何それ。教えるのに、恩知らずめ。」
少しだけ拗ねたように言うと、彼女はけたけたと笑う。好きな子とか、友達だろうか。
「...あ、ほら、そこ間違ってる。こーやってやるの。」
病院の中じゃ、死ぬって事が、当たり前だけど何回も何十回も、日常的に起こってる。
医者なんだから仕方ないけど、心情的にあまり宜しくは無い。人の死を見る事で良い気持ちはしないだろう。
「あ、出来た。」
「うん。上手」
そんな中、彼女だけが不思議と死を感じさせることがない。だから。俺はそんな彼女に安心感や何か親近感を覚えていた。
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ぱぷり子(プロフ) - お眠のねむさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!最後まで読んでいただきありがとうございます! (2018年9月25日 6時) (レス) id: baa033ac3c (このIDを非表示/違反報告)
お眠のねむ - 切ないのすき。、、、、、そうだね。いつか死ぬんだよね。今を大事になんて、綺麗事かもしれんけど、でもいい思い出にしたいよね。うん。学ばせていただきました( ∩ˇωˇ∩) (2018年9月24日 23時) (レス) id: e0f075e31d (このIDを非表示/違反報告)
ぱぷり子(プロフ) - いぬじゅん。さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると嬉しいです!頑張ります! (2018年9月24日 20時) (レス) id: baa033ac3c (このIDを非表示/違反報告)
いぬじゅん。(プロフ) - とっても切なくて、感動しました!!素敵な作品をありがとうございます。私もこんな作品書けるようになりたいです…(笑)これからも頑張ってください、応援しています! (2018年9月24日 20時) (レス) id: c04535af07 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぷり子(プロフ) - 桜朱さん» うわー!めちゃ嬉しいです!( ; ; )ありがとうございます! (2018年9月24日 19時) (レス) id: baa033ac3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱぷり子 | 作成日時:2018年9月24日 14時