家も職も失ったけど、どうする？ 2 (ページ39)

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大きい手ページ39

「そっかぁ、かっこよかっただろ」

『っうん！！あんな動くカメラ…アームカメラって言うんだっけ？すごいよね……ダンスも動画で見るよりもっとかっこよくて特にリノの……あっ』

「うん、わかる、わかるよ」

『…はは………私、今ねすごく楽しいよ』

「そんな感じがする、前よりもずっと楽しそう」

『うん、昔より、何百倍も楽しい』

「みんなも、お前の事大好きなんだろうなって分かるよ」

『そっかな…』

「うん怖いくらいにわかる」

こちらは一切見ずに話しながら運転をこなす兄さんは
とても優しい顔をしていた

『ありがとうね、兄さん』

「ううん、俺はAが幸せならそれでいいよ」

『…………ありがとう』

「もう、昔みたいな思いさせないから」

『……』

「Aは俺が幸せにするよ、唯一の家族だもん」

『……ほんと、妹バカだねお兄ちゃんは』

「お兄ちゃんって言った！？！？！？」

『うるさい！笑あっ、ナビ的にもう少しで着くね』

「うん、ほら降りる準備してなおーい！みんなも起きて！着くよー！」

_______

CB「あ〜っまじ疲れたぁ…」

BC「ほら！しっかり歩きな！」

FL「あーーー荷物が重いーーー」

「各々早く部屋まで戻れ！俺はお支払いとAと話したいから！！」

HJ「ええ〜一緒に上まで行きたぁい」

「誰かに見られたらどうすんだ！ほら！早く行った行った！」

LK「ｯﾁハジューンヒョーンお疲れ様〜〜」

「めっちゃ舌打ち聞こえてんだよ」

IN「ハジュンさん！ヌナを連れてきてくれてありがとうございました！」

「おう！運転ありがとうの方が正解だと思うんだけどまぁいっか」

みんなノソノソとホテルに入っていき
私と兄さんだけ入口前に立っている

「A、今日はありがとう」

『こちらこそ！』

「Aはさ、みんなの事好き？」

「そりゃもうもちろん！大好きだよ」

『……そっか』

優しく頭を撫でられる

私は何度この大きくて優しい手に救われたか

兄さんはいつも優しい顔をして私を撫でてくれた

兄さんしかいない人生だったから

『今は兄さんが増えた気分だよ』

「ははっバンチャン見てたらわかる気がするわ」

『うんっチャニオッパも良く撫でてくれる』

「それは良かった改めてAが楽しそうで本日安心した」