家も職も失ったけど、どうする？ 2 (ページ13)

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再会ページ13

『……ミョンジュン』

MJ｢久しぶり、バイトくんも｣

｢あ、ぉ、お久しぶりです｣

MJ｢A、何か買ったの？｣

『……いや、お世話になってるからお店閉めた後にでも好きな物飲んで貰おうと思って、それでお会計を』

MJ｢なるほど Aは優しいんだね…いいよ、俺が出すよ｣

『良いから、私がしたくてしてることに手を出さないで』

MJ｢……驚いたなぁ、A少し気が強くなった？｣

『そんな事ないよ。ほらもう行こ……すみません失礼しますお疲れ様です』

｢あ、ありがとうございました！！｣

ミョンジュンの手を引いてそそくさと店を出る

お店から出ると周りからの視線が一斉に集まる
あぁ。懐かしいなこの感じ

ミョンジュンと歩けばいつも視線が集まった

MJ｢それじゃあ、行こっかお腹は空いてる？｣

久しぶりに見たけど変わってない

あの日、私を振ったとは思えないほど優しい声で話しかけてくる

『……その前に。なんで私に会いたいと思ったの』

MJ｢…………お店に着いてから話すよ｣

『ここで話して。』

MJ｢…別れたんだ｣

『……浮気相手と？』

MJ｢うん、やっぱり俺はAが好きだって気づいたんだ｣

『……っ』

揺るがない

緩いでなんかない

でも、目頭が熱くなる

今更なんなのか私があの日どんな気持ちで……

『……行きましょ、私お腹すいたし』

MJ｢え、あ……あぁ｣

弱い所を見せちゃいけない

こいつの前では絶対に泣かない。

お店について、席に着き、お酒と食べ物を注文したあと
本題はここからだ。

MJ｢Aとこうしてご飯を食べるのも久しぶりだなぁ｣

『そうだね』

MJ｢Aは、何してた？｣

『何が？』

MJ｢俺と別れてから何して過ごしてた？｣

『関係ない』

MJ｢冷たいなぁ……｣

『よく考えて話しなよ、自分がした事わかっても無いような態度取ってるけど、私全部聞いてるよ』

MJ｢全部聞いてるって？｣

『どうやって知ったか知らないけど、私のバイト先と兄さんの家に来てたでしょ』

MJ｢さぁ｣

『しらばっくれるなんてダサいことしないで。兄さんの家のポストに大量に手紙を入れたりバイト先で彼氏だって言い張ってたり……何がしたい訳？』

MJ｢……ふぅん、全部知ってた上で会ってくれたんだ｣

『私は周りに迷惑かけるのが嫌なの。ミョンジュンにやめて欲しくて今日会いに来た』